noteのサッカーセミナーを見ました。
感想としては、
「日本に限らず、サッカー界は詰んでいるのでは?」
という印象を持ちました。
何が「詰み」なのかと言うと、
- お金や時間に余裕がある人しかサッカーを見られない(放送もスタジアム観戦も)。
- サッカーに興味がない人にとって最もとっつきやすいと思われる「日本代表戦」であっても、メディアの取り上げ方が勝利至上主義。
- 日本代表は勝つよりも負ける・引き分けることの方が多いので、試合後に「なかったこと」にされてしまう。
- そもそもサッカー人口(人口シェア)を増やすことに意味があるのか?
- フィギュアスケートのように、一部のお金持ちが子どもに英才教育を施して、ワールドクラスの選手を育てるしかないのでは?
といったことを考えました。以下、セミナーの内容の覚書です。
セミナーの流れ
- 今季のCLに見る欧州のプレー
- 欧州CL決勝直前プレビュー
- ワールドカップへ挑む日本
1.今季のCLに見る欧州のプレー
2022年現在の欧州サッカーのトレンドは、ポジショナルプレーとカウンタープレス。
攻撃と守備のバランス。ボールを保持するよりも、敵陣深くでボールを持つことを重視する傾向がある。
レアル・マドリードはロジカルではなく、再現性が低いチーム。
「この選手がいないと困ります」というチームなので、分析しにくい。
イングランドでもドイツでも強いチームは集団としての強さが目立つが、パリ・サン・ジェルマンやレアル・マドリードは逆に個人の強さを重視する特徴を持つ。
レアル・マドリードは「勝者のメンタリティ」「あきらめない強さ」を持っている。
CLは国VS国(リーグVSリーグ)の戦いなので、戦略の柔軟性が高い。
Q.今シーズンの決勝はどんな点が魅力か?
A.両チーム共に歴史・伝統があり、監督同士の因縁もある。
Q.一見(いちげん)のお客さんをどうやって引っ張ってくるか?
A.リバプールは南野選手が所属している点、クロップ監督の人柄。レアル・マドリードはこれまでの歴史。
Q.サッカーの記事を書く上で気を付けていることは?
A.記事を書く上では、監督の名言などをタイトルに入れるとキャッチーになるかもしれない。
その他:
ポジショナルプレーを打ち破る手段としてのハイライン・ハイプレス。
最先端の戦術への対処法としては個人と個人の連携が重要になっている。
スペインリーグでは個人の裁量に任されている部分が多い。
「サベール・フガール」・・・プレーすることを知っている。
チャンピオンズリーグは経験がものを言う。
初優勝が難しい大会。ハードスケジュールのため、体力も大事。
プレミアリーグは「ランチタイムキックオフ」が資金源になっている。
スペインリーグで若手が台頭してくるのは、プレミアリーグに選手を買われてしまうため。選手を育てなければいけない必要性があるから。日本でも同じように、海外トップリーグに選手をどんどん買ってもらう状況が続けば、育成を真剣にやるようになるかもしれない。
2.欧州CL決勝直前プレビュー
試合序盤はマドリード陣内での展開が多くなると予想。
カウンター対策としてコナテ+ファン・ダイク(リバプール)のセンターバックで、ヴィニシウス+ベンゼマ(レアル・マドリード)に対処すると思われる。
倉敷さんの予想:「どう転んでも面白い!」
Q.代理人や個人の契約金・手数料の高騰をどう思いますか?
小澤さん:「怒っています!」
チームやリーグ、サッカー全体への利益還元が必要。今のシステムはやり方がおかしい。
FIFAなりUEFAなりが規制しなければいけないが、これらの組織自体が金儲け主義に走っている。
放映権料も高くなっている。
Q.記事を書くうえで言語化力をどのように身につけたらいいか?
A.ベストセラーではなくロングセラーの本を読む。一つの言葉を十通りに言い換える。ボキャブラリーを増やしていく。
3.ワールドカップへ挑む日本
優勝の可能性があるチーム(ドイツ、スペイン)との対決を楽しむ。
倉敷さんが言ってた「Go for broke!」は、「とことんやる」「全てを賭ける」と言う意味。
小澤さん:「フォワードはゼロトップ」。
中山さん:「日本の武器はスピード。」
倉敷さん:「日本代表にどんな選手がいるのか、どんなプレーをするのか、ほとんどの人が知らないことが問題。」
粕谷さん:「日本の場合、突出した個性が排除される。」
小澤さん:「お茶の間に露出する方法は?」
倉敷さん:「キーワード発信が大事。個人選手の物語を分かりやすく発信していく。」
粕谷さん:「他のジャンルの意見を聞く。全てのジャンルはマニアが潰す。専門用語を並べられると部外者はイヤになる。」
中山さん:「日本代表は勝つと興味を持たれるが、負けると興味を失われる。見てもらえている間に何かすることを考える。」
倉敷さん:「メディアは明日のニュースが欲しい。」
日本VSブラジル戦予想(2022/6/6 19:20)
画像出典:note