サッカーが好きな理由を言語化してみた

サッカー

昨年(2021年)、DAZN(ダゾーン)が半額キャンペーンをやっていたので入会しました(2022年3月の値上げで退会→WOWOWに加入)。

いや、サッカー、メッチャ楽しいやん。

中学生の頃からサッカーを見るのが好きでしたが、

「2時間もただ座ってテレビ見てるだけなんて、時間の無駄だな(←自分への完全なブーメラン)」

というスポーツファンが聞いたら激怒しそうな理由で、遠ざかっていました。

しかし、コロナ禍で在宅時間が増え、Netflixなどのサブスクリプションサービスに対する心理的ハードルが下がったこともあり、自然とサッカー観戦生活に戻りました。

サッカーの何がそんなに楽しいのか?自分なりに言語化してみます。

◼️サッカーって何が楽しいの?

1) 試合が始まる前: 

毎週日曜日(別日にずれる時も)に新しい試合が行われることへの期待、ワクワク感。例えるなら、毎週月曜日の週刊マンガ雑誌の発売日を心待ちにしていた時のような感覚。
過去の対戦成績、先週までの試合の流れ、選手たちのコンディションから、試合展開を予想することの幸せ。

2) 試合が始まる直前: 

ホームチームを愛するサポーターたち、勇敢にもアウェーに乗り込んできたサポーターたち。どちらのサポーターというわけでもないが、現場でサッカーを体感したくてやってきたサッカーファンたち。
スタジアムに満ちる緊張感とお祭り騒ぎ。
入場してくる選手たちの誇らしげな顔。まぎれもないヒーローたち。
選手たちを信頼して送り出す監督とスタッフたち。
試合前に流れるアンセム(応援歌)。

3) 試合中: 

サッカー選手としての存在価値を賭けた戦いが始まる。
相手チームを研究し尽くし、敵が最も嫌がる戦術を仕掛ける両監督。
開始後数分は様子見で行くか、始めからアクセル全開で臨むか。
目まぐるしく変わる攻撃と守備。攻めていたはずなのに5秒後には自軍のゴールが脅かされている展開。
才能だけでは辿り着けない境地に至った達人同士の心理戦。
伝説的選手に挑む新星たち。
数的不利を覆す個の輝き。
意識を共有したかのような鮮やかなチームプレー。
将棋・チェスのような数手先を読んだポジション取りとパス回し。
選手交代によって試合の流れを変える監督の手腕。
控え選手も含めた総力戦。
圧倒的形勢不利でも最後まであきらめずに闘う姿勢。
審判と選手の駆け引き。

4) 試合が終わった後:

勝っても負けても相手をリスペクトするプロフェッショナリズム。
解説者・ファンによる試合の振り返り。分析と考察。次の試合の展望。
ここから1) 試合が始まる前の楽しみにつながっていく。

◼️他のスポーツでもよくね?

さて、上で挙げた多くの要素は他のスポーツにも共通しています。
だったら野球とか相撲とかマラソンとかテニスとか、サッカー以外も楽しめるのでは?
他のスポーツを見てみようかと思ったこともありますが、私は長続きしませんでした。

私にとって、サッカーと他のスポーツでは何が違うのか?その答えは幼少期にありました。

私が小学生の頃、自宅のテレビのチャンネル決定権は親が握っていました。観たいアニメがあっても、その時間に野球やマラソンなどがやっていれば、アニメを観ることはできませんでした。

他にも、

  • ビールを飲みながらダラダラと食事を続ける姿
  • 食器の片付けもしないでテーブルは散らかし放題
  • 酔っ払って食卓の椅子で居眠りを始める始末

など、野球には直接関係がありませんが「野球=だめな大人が見るもの」というイメージが植え付けられてしまいました(仕事で疲れていただけなのでしょうが)。

私がサッカーを本格的に見るようになったのはJリーグが始まってからです。
その頃には我が家にもビデオが導入され、チャンネル問題はほぼ解決していました。

また、野球選手よりサッカー選手の方がスタイルが良くてカッコよく見えた点も大きいです。

◼️サッカーの暗黒面

ここからはサッカーのよろしくない面です。

2022年現在、DAZNやWOWOWなどに加入すれば、いつでもいくらでもトップレベルの試合を見ることが出来ます。見逃し配信、一時停止、リプレイ、早送り、ハイライトなど、個人の都合に合わせて好きなように楽しむことができます。しかし裏を返せば、お金を掛けないとサッカーを楽しむことができない環境とも言えます。

これには、各国リーグやチャンピオンズリーグなどの放映権が年々高騰していることも影響しています。2020〜21年時点で各リーグの放映権収入は、

  • チャンピオンズリーグで24億ユーロ(日本円で3300億円)
  • イングランド国内リーグで36億ユーロ(5000億円)
  • スペイン国内リーグで20億ユーロ(2700億円)

と言われています。

(参考)
NBC SportsstatistaSportsPro

市場の拡大・成長は資本主義の宿命で、サッカーとお金は切っても切り離せません。

このまま高コスト化が進んでいけば、お金を払いたくない・払えない人には手の届かないスポーツになってしまいます。いや、既になっているかもしれません。
プレーが年々高度化するのは良いことですが、ファンの数が減っていく危険の方が大きいです。

他にも、高校サッカー部での暴行事件、Jリーグ監督のパワハラ報道、選手の人種差別発言など、まだまだ人権意識が低い点も解決すべき問題点です。それに、一部のエセ評論家(どんなジャンルにもいますが)が醸し出す「素人は黙っとれ」みたいな雰囲気も私は苦手です。

あと、サッカー日本代表の試合になると、
「昨日の日本代表の試合見た?」
「日本、惜しかったね〜」
みたいな会話もあまり好ましくないように思います。世の中、サッカーに興味ない人の方が多いので。

改善すべき点はまだまだたくさんありますが、それでも私はサッカーが好きです。
これからも素晴らしい試合を見続けたいですが、独占禁止法絡みでUEFAに有利な判決も出てしまいました。過剰なインフレ体質に歯止めが掛かるのはいつになることやら。

※アイキャッチ画像:David MarkによるPixabayからの画像

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