富山湾・雨晴海岸近くの、風光明媚な場所にある物件に向かいました。
近所に製紙工場があるため、「風向きによっては異臭がすることもある」と不動産屋さんから教えてもらいました。
ちなみにこの物件は別の不動産さんが管理している物件ですが、当日は親戚の結婚式があるとのことでその不動産屋さんは来られませんでした。
不動産屋さん同士では、「これはウチの物件だ!」などと縄張り争いはせずに、両者間で気軽に物件を紹介し合っているようです。
築年数不明の物件
インターネット上では「築1976年」という情報でしたが、それは「増改築を行った年」のことでした。「広告に偽りあり」です。「実際の築年数は分からない」そうです。
この時点で購買意欲はなくなりましたが、せっかく北陸まで出張してきたので勉強の機会と思って内部を調査します。
雨漏りから何から、全てがひどい
軒天は全体的に補修が必要です。
北陸地域は湿気が多いせいか、物件が傷みやすいようです。
隣地の境界塀の上に出窓の軒がはみ出しています。境界で隣地と揉めそうです。
外壁の補修もかなり必要だと思われます。
玄関の扉の立てつけが悪く、開けるのに一苦労します。
玄関前のコンクリートにヒビが大きく入っていて、建物が歪んでいるか不同沈下の可能性があります。
基礎と通気口の状態は、一件目よりはマシな様子です。
2Fから1F屋根を見ると、接合部のコーキングが壊滅状態です。
屋根のトタン板も、いつ穴が開いてもおかしくないような状態です。
建物内部は、柱がパックリ割れています。
建物の歪みの大きさを物語っているようです。
北陸地域は比較的地震は少ないですが、建物の歪みがここまで大きいと、入居者さんも不安になってしまうでしょう。
ガレージがあるため、入居者は比較的見つけやすいかもしれませんが、雨漏りの補修に費用が掛かり過ぎます。
見送ります。
都道府県のデータを覚えておくと世間話に役立つかもしれない
不動産屋さんに高岡駅まで送ってもらう途中、
「私のように、東京から物件を見に来る人も結構いますか?」
と聞いてみました。
ちょうど昨日、東京から富山に引っ越すために物件を見に来た人がいたそうです。
千数百万の戸建をキャッシュで購入されたようです。お金持ちです。
不動産屋さんから、私が物件を保有している埼玉県について質問をされました。
「埼玉県にはどのくらいの人が住んでいるんですか?」
全く知らなかったので、
「百万人くらいじゃないですか?」
と適当に答えてしまいました。
後で調べてみたら、実際は約720万人でした。
※2011年11月当時
自分の住んでいるところの情報くらい、なんとなく把握しておくべきだと思いました。
高岡駅まで送っていただき、お別れしました。
次は金沢(石川県)に向かいます。