デザイン思考に関する本を読みました。
1)「創造モード」は資格試験の役に立つ
本書の「創造モード」というコンセプトは、資格試験の勉強に役に立つように感じました。
創造モードとは、知的生産力を高めるための脳や体の使い方です。
創造モードに思考を切り替えるためには、手持ちの文具や働く環境を意識する必要があるそうです。以下引用。
既存のビジネスを効率的に回すことに頭が慣れてしまっている場合、「創りだす」モードに切り替えるためのスイッチ、つまり知的生産のツールを用意したり、環境を整備すると効果的です。(略)日々持ち歩く道具を変えるだけで行動に大きな変化が起こる
資格試験の勉強に使っていた道具が百円ショップのやつで、どうにも気が乗りませんでした。
ちょっと高くてカッコいいやつを買ってみたところ、勉強のやる気が5割増し(当社比)になった気がします。
というわけで新旧の道具を比較します。
1-1) シャープペンシル
1-1-A) 旧シャープペンシル
古いシャーペン、4本セットで百円ショップで買いましたが、一本は壊れて、もう一本はどっか行きました。写真は残りの2本。
1-1-B) 新シャープペンシル
新しいシャーペン。トンボのモノグラフゼロ。持ちやすくて書きやすいです。形もスッキリしていてよいです。コーナンで600円くらいで購入。
1-2) 計算機
1-2-A) 旧計算機
古い計算機。百円ショップで売っていました。
1-2-B) 新計算機
新しい計算機。Canon HS-1201T。デカくて数字のキーが押しやすいです。ビックカメラで1500円くらいで購入。
1-3) ノート
1-3-A) 旧ノート
古いノート。教科書や過去問のポイントを書き出すために使用。百円ショップで3冊100円とお買い得ですが、気分がアガるかというと微妙です。
1-3-B) 新ノート(ルーズリーフ)
新しいノート、ではなくルーズリーフホルダー。PLUSのPasty。見た目も使い勝手もよいです。LOFTで1000円くらいで購入。
リングが8個だけなので、紙を入れるのも楽です。
これは無印良品の2穴リングファイル。300円くらいで購入しました。枚数が増えてくるとLOFTのルーズリーフでは収納しきれなくなるので、母艦として使用しました。
インデックスを付けて各科目・分野が分かりやすいようにしました。ノートと違ってページの入れ替えが可能なので、後で必要になったページを追加することもでき、自由度が高いです。
2)デザイン思考と資格勉強の類似点
デザイン思考と資格試験の勉強法の類似点を挙げてみます。
2-1) 多量のビジュアルでインプット
「多量のビジュアルでインプットする」という考えは、過去問をひたすら解きまくる手法に通じるものがあります。教科書で公式や文章を読むよりも、実際に問題を解いてみたほうが頭と体に定着しやすいです。
2-2) 現場やインタビューからインプット
「現場やインタビューからインプットする」という考えは、合格者の先輩から話を聞いたり、プラントにある実機で確認するなど、本以外から学ぶことに通じます。
2-3) プロトタイピング
「プロトタイピング」は、自分にとってわかりやすい参考ノートを自作したり、自信がなくても何度も同じ問題を解いてみたりすることに近いです。
2-4) 働く環境
「創造モード」にスイッチするための「働く環境」も、集中力を持続させるためには必要です。自宅の自室で勉強を続けていると集中が途切れてしまうことも多いです。喫茶店にも長時間いると、店員さんに悪い気がしてきます。
私はコワーキングスペースを契約して、一日中勉強に集中できる環境を確保しました。
3)デザイン思考を知ったきっかけ
デザイン思考を学んでみようと思ったきっかけは、以下のハフポストの記事です。
ハフポスト: オードリー・タン「台湾の大臣は、35歳以下の若手にアドバイスをもらう」→政治を変える方法がすごい【インタビュー全文:その②】
台湾では小学校で子どもたちにデザイン思考(デザインシンキング)を教えているらしいです。
マジかよ台湾スゲエと思いつつも、デザイン思考が何なのか私はよく知りません。これでは小学生に負けてしまっています。そう思い、デザイン思考についての本を読んでみました。
4)本書の要点: 右脳も使え
本書で述べられている「デザイン思考」を一行でまとめると、
「左脳(論理)に頼り過ぎず、右脳(直感)を意思決定に活用する考え方」
と言えそうです。
とはいえ、デザイン思考は論理的思考力を軽視しているわけではありません。左脳と右脳を上手に組み合わせて使おう、という話です。
5)資格試験の総括
資格試験に受かるまで3年かかりました。
ちなみに資格の名前は「電験3種(電気主任技術者試験第3種)」です。
「理論」「電力」「機械」「法規」の全4科目で、4科目すべてに合格する必要があります。「科目合格」という制度があり、合格した科目は次回の受験が免除されます。ただし、3年後には科目合格は無効となります。
1年目は4科目全滅。
2年目は2科目に集中して1科目だけ合格。
3年目で残り3科目を制覇しました。
長い道のりでしたが、終わり良ければ全てよし。次の資格もがんばろう。