「日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか」未来の日本像が怖い

経済

■「日本病」を治すためには

「日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか(著:永濱利廣)」という本を読みました。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000367252

本書の主張をまとめると、

経済成長のためには2%程度のインフレが必要で、そのためには積極的な金融・財政政策が不可欠。

というものです。

金融政策とは、金利を上げたり下げたりする政策で、日本銀行が行います。
財政政策とは、公共工事や減税などの政策で、日本政府が行うものです。

■結局自分の収入は自分で増やすしかない

根本的にデフレから抜け出すためには、日銀や政府に適切な政策を実行してもらうしかない、ということは分かりました。そのために、適切な政策を実行してくれそうな候補者に投票したり、政治家に働きかける必要があることも理解しました。ただ、それだけでは時間が掛かりすぎるし、他力本願です。

結局は、自身の収入を増やすための行動を続けていくことが、デフレマインド脱却の一番の近道なのかもしれません。

最後に、「日本病」がこのまま進んだ場合の未来予想図を本書から引用します。

ハワイへ行くのに一人120万円かかり、それでも格安扱い。
国内の温泉旅行でも50万円。
比較的給料の安定した勤め先といえば、外資系企業の工場か、外国人向けホテルのサービス係。昔、世界中のリゾートで自分達が受けていたサービスを提供する側になるなんて。

「日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか」より
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