「シェフたちのコロナ禍」を読んで: 私はターゲットではなかった

読書

飲食店の商店主たちが、コロナ禍で何を考え、どんな行動を取ったか。そのことについて書かれた「シェフたちのコロナ禍」(著: 井川直子)を読んだ。

■感想まとめ

私は本書のターゲットではない、

そう強く感じさせられる本だった。

「住んでいる世界が違う」というべきか。
本書に出てくる店主たちはみな誇り高く、仕事に責任と信念を持った素晴らしい職人たちであり、起業家たちだ。
そこから学ぶべき所、見習うべき所は多いにある。
しかし、私のような一般人にとってはまぶしすぎて、容易にまねできるものではない。

また、「この人のお店で食事してみたい!」と思って調べてみても、
一食あたり一万円くらいしたり、私の自宅からは遠すぎたりして、気軽に行けるお店ではなかった。

■物を書くことは世界をつなぐこと

私は本書のターゲット層ではなかったが、普段だったら知り得ない世界について知ることができた。
世界をつないでくれたことに関して、著者の井川さんに感謝したいと思った。

『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』井川直子 | 単行本
お店を守り、スタッフを守る―― 2020年春、そして2度目の緊急事態宣言を前にシェフたちは何を思い、どう動いたのか。コロナ禍での葛藤と未来への希望を描く。
タイトルとURLをコピーしました