不動産所得の確定申告(2015年分) 「決算書」を作ってから「所得税」へ進むとスムーズに行く

不動産経営

etax
※出展:下関市

2015年分の確定申告の書類を作っていました。

表計算にVLOOKUP関数を仕込んでスピードアップ(来年向け)

毎年徐々に作成スピードがアップしている気はしますが、それでも3~4時間掛かってしまいました。
来年はもう少し時間を短縮したいので、仕訳票に使っているGoogleドキュメント(表計算)にVLOOKUP関数を仕込んでおきました。

vlokup

これで、貸借対照表の作成が少しは速くなるでしょう。
むしろなんで今まで関数を使わなかったのか。
「どうせ、年一回の作業だし。」という甘えがそうさせたのでしょう。

「不動産支出」シートからピボットテーブルで作ったシートの名前を「ピボット 支出」に変えるのを忘れないように。
「仕訳票」シートのピボットテーブルを「ピボット 仕訳」に変えるのも。
来年の自分への警告です。

今年の確定申告作成で失敗したこと

tax-return-corner

今年の確定申告作成で「失敗した!」と思ったのは、

  1. 「所得税コーナー」を先にやってしまった
  2. ライターの仕事の売上を忘れていた

の2点です。

「所得税コーナー」を先にやってしまった

画面の並び順からして、

  1. 「所得税コーナー」
  2. 「青色申告決算書・収支内訳書作成コーナー」

と上から並んでいます。
明らかにワナです。

「青色申告決算書・収支内訳書作成コーナー」で決算データを作ってから、「所得税コーナー」に行くと、所得や控除額等を引き継いでくれるので、非常にスムーズです。

ライターの仕事の売上を忘れていたこと

原稿料から源泉徴収されていたのを忘れていました。
微々たる額でしたが、取り返せるものは取り返しておきたいものです。
申告書の作り直しの手間とコピー代を考えると、あまり有意義な作業ではなかったかもしれません。

手順

「不動産支出」シート

  1. Excel等に支出をまとめる(月1~2回)。
  2. 確定申告の時期が来る(2月中旬)。
  3. 「不動産支出」シートをピボットテーブルで小計。
  4. 小計シートの名前を「ピボット 支出」に変更。


「ピボット 支出」シート

  1. 固定資産税、火災保険料、工事費等、大きな出費の抜けがないかチェック。
  2. 減価償却の残存価値と本年の償却費が合っているかチェック。


「収入」シート

  1. 前年のファイルからコピーして、「収入」シートを作成。
  2. 家賃の変更、空室期間があれば修正。敷金はここには含まない(貸借対照表へ)。


「仕訳票」シート

  1. 「不動産支出」シートをコピー、「仕訳票」にリネーム。
  2. 「減価償却」行を削除。
  3. 先頭へ以下行を追加。
  4. (借方)前期末の現金、(貸方)長期借入金。
  5. (借方)前期末の普通預金、(貸方)資本金。
  6. 末尾に以下行を追加。
  7. (借方)「家賃収入」(科目:普通預金)、(貸方)売上。
  8. (借方)「敷金」(科目:普通預金)、(貸方)売上。新規の敷金が無ければ不要。
  9. (貸方)口座からの引落や振込は「普通預金」科目へ。
  10. (貸方)それ以外の支出は「現金」科目へ。
  11. 「仕訳票」シートの「貸方」をピボットテーブルで小計。
  12. 小計シートの名前を「ピボット 仕訳」に変更。


「貸借対照表」シート

  1. 前年のファイルからコピーして「貸借対照表」シートを作成。
  2. 前期末の数値を今期初にコピー。
  3. 前期末の事業主借と元入金は足して、今期初の元入金にする。
  4. 敷金の出入りがあれば反映させる。
  5. 他の集計作業は関数が自動的にやってくれる(はず)。


国税庁の「確定申告コーナー」にアクセス

  1. 「青色申告決算書・収支内訳書作成コーナー」から始める。
  2. 前年のデータがあれば、読み込んで使う。
  3. 不動産以外の事業所得(源泉徴収)があれば、「事業所得がある方はこちら」にも入力する。
  4. 決算書作成が終わったら、「所得税コーナー」にそのまま進む(データを引き継ぐ)。


提出

印刷して、必要書類を貼り付け、郵送または持参。

過去の確定申告の様子

過去に確定申告の手順をまとめていたのが、今年の作業にも役に立ちました。


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