シェアハウスは高くて面倒:交流やつながりを求める人向き

2013年2月21日(木)に代官山TSUTAYAで開催された、「コンセプト型シェアハウスという選択肢 ~人生を充実させる新しいシェア生活のカタチ~」というイベントに行ってきました。

私自身、今住んでいるアパートを今年の10月には出なければいけません。
また、シェアハウス運営も儲かれば面白いかもしれません。
入居者としての視点と、運営者としての視点、両方の立場で話を聞いてみました。

入居者の視点:「高い!」

まず「入居者側の視点」です。
正直なところ、「高い!」の一言に尽きます。
参考)
・元麻布農園シェアハウス(99,000~142,000円)
x-garden桜台(63,000~66,000円)
・ペアレンティングホーム高津(65,000円)

「安さ」と「プライバシー」を求める人にとって、シェアハウスに住むのは難しいかもしれません。

講師の皆さんも、
「いろんな人と一緒に生活することによる成長の機会や楽しさ」
を強調されていました。
「安さを求める人には、シェアハウスは向いていない」
と言っているようにも聞こえました。

運営者の視点:「面倒!」

次に、「運営者側の視点」です。
一軒家を一人の契約者に貸すよりも、シェアハウスとして複数の人に貸した方が、倍くらいの利回りになります。
※5部屋の一軒家を15万円で一家族に貸す場合と、一部屋6万円で5人に貸した場合。

一見「儲かる」事業のように見えますが、問題点が2つありました。

15万円で貸せるような一軒家は「都心&築浅物件」

資金に乏しい小型大家が現金で買える「田舎&ボロ物件」と比べ、「都心&築浅物件」は購入金額が莫大です。
家賃収入が2倍になっても、購入金額も2倍になってしまえば、利回りは変わりません。
むしろ、「都心&築浅物件」は「田舎&ボロ物件」の5倍以上の値段がする場合がほとんどです。

運営が面倒

x-garden運営者の内野さんが、次のようなことを話されていました。
「そのコンセプトに数年先も需要があるか?をしっかり企画する必要がある。
また、運営者が情熱を持って取り組まないと、意識の高い人は集まらない。」

つまり、運営をサボったり、管理会社に丸投げしてしまうと、
「家賃が多少高くても、楽しくて自分が成長できるシェアハウスならOK!」
という優良顧客が寄り付かなくなります。

私(入居者バージョン)のような、
『安い方がいいに決まってんだろ!余計な人付き合いも面倒じゃ!』
というろくでもない入居者ばかりになってしまい、家賃もさらに下がり、さらにろくでもない人が来る、という悪循環に陥ってしまいます。

シェアハウスは「ほったらかし」の原則にそぐわないため、私の考えている不動産投資の手段としては成り立たないようです。

以下はイベントの覚書です。
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代官山TSUTAYA。
めちゃくちゃかっこいいです。
でも建物が多すぎて、どこが会場なのか分からず迷います。
店員さんに聞いて、ファミマが入っている建物がイベント会場と分かりました。

受付で会社の名刺を求められました。
持って来ていなかったので、受付シートに会社名や氏名を書きました。
代官山TSUTAYAのイベントに入場するには、Tカードの提示が必要だそうです。

開演10分前に入場開始。

進行役の小原さんから、
「この中でシェアハウスに住んだことのある人はいますか?」
という質問が出ました。
参加者の半分くらいがシェアハウス生活経験者のようです。

colish 小原さん。
「元麻布農園シェアハウス」や、「調理人シェアハウス」の運営者。

家に、やりたい事を入れ込む。
部活型、クラス型。colishは前者。共通の趣味や目的がある。
趣味型、学び型、夢実現型、コミュニティ型。
家中留学。言語版トキワ荘。
入居申し込みフォームが就職活動のエントリーシートみたく細かいので、やる気のない人は申し込んでこない。
英語or日本語オンリーデイ。
3分プレゼン大会。
など、イベント盛りだくさん。
二棟目計画中。

シェアハウスを始める手順:
1.コンセプト企画
2.住人集め(オフ会、説明会)
3.物件探し
4.入居
住人同士の契約をしておいた方がいい。
転職するのと同じ位の真剣さで判断した方がいい。

内野さん
起業家支援シェアハウスやx-garden桜台の運営者。

全40部屋。満室、空室待ち多数。
個室は12畳。セミナールーム。ライフネット出口さんとかいろいろきてくれる。
プレゼン天下一武道会。
専用facebookグループ。「こんなこと経験ある人いますか?」
ビジネスプランコンテスト
数年先も需要があるか?期間や終わる条件を付けておく。「あとは住人同士で勝手にやってね」では熱量が続かない。

細山さん

シェアハウス自体は関東で2000件を超えていると言われている。
シングルマザー専用シェアハウス。ペアレンティングホーム高津。
弱者救済ではない。
自立するために入るのではなく、自立している方が更にステップアップしていく。
子育ての悩みを共有し、解決していく。

共同生活のメリット:
・孤独感が無くなる
・自然な助け合い
・子育ての相談相手
・多様な価値観
・子供に社会性

チャイルドケアワーカーと契約もしている。
家賃6.5万円から。ひと家族一部屋。30畳のLDK。
子供がケガしないような家具を選んだりしてリノベーションした。

カウチサーフィン×シェアハウス 青林さん yokobayashi家

5人で神楽坂で一軒家を借りている。
2年半で300人の外国人が泊まりに来てくれた
日本にくる旅行者は初めてで困っている人が多い。ありがとう、と言われる。嬉しい。
自分の家をNYに出来る!
一人では出来ないことをチームの力で達成することが出来る。
世界中に、お金を払わなくても泊めてくれる友達ができた。
友達に会いに行く感覚でスペイン、フランスに行ける。
自分が旅しているような擬似体験。
アーロン・ラルストン「127時間」の言葉を大事にしている。
(人生の価値は一緒に過ごす人で決まる?みたいな)
300人の夢を見ていると、価値観が変わる。
シェアハウスへの引っ越しはとても大変。
新大久保のアパマンショップのちょうさんはオススメ。

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