※出展:photo AC
この記事は、
- 「実家を出て一人暮らしをしたい。」
- 「一人暮らし中だが引越したい。」
- 「なるべく安く引越したい。」
というあなたに向けて書いた。
2015年の7月下旬、北海道札幌市から埼玉県越谷市に引越した。
なるべく安く済ませたいと考えていたが、予期しない出費が発生した。結果、引越し総額が30万円を超えてしまった。
部屋探しから引越し完了までに掛かった期間:40日
※出展:Dr.Nox Middle
以下、時系列。
5/13:札幌の物件を退去
6/14:ドイツ旅行から日本に帰国。
6/16~28:物件探し(内見約20件)。
6/30:入居申し込み。
7/06:審査通過。
7/14:契約。
7/18:契約書および鍵の受け取り。
7/25:引越し。
引越しに掛かった総費用:300,307円
※出展:leadliaison
以下、費用の内訳。
契約関係:185,370円
家賃保証会社必須の物件を借りたため、保証会社費用(保証料)とサポート費用(トラブル対応窓口)で家賃1か月分近くが飛んでいった。
他に、
- 仲介手数料:家賃1か月分。
- 鍵交換費:21,600円。
- 火災保険:15,000円。
- LPガスの保証金:10,000円。
- 翌月分と当月分家賃の日割り。
これらの費用が掛かった。
家具・家電類:82,505円
冷蔵庫とガスコンロは中古品を購入した。配送料を含めて30,000円弱。
洗濯機も同じ店で購入したが、不具合があったため返品した。(※後述)
机・イス・PCモニタなど、仕事関連品に約20,000円。(※ヤフオクおよびAmazonで購入。)
カーテンとカーテンレールに10,000円弱、敷布団が約5,000円、扇風機が約3,000円。(※ホームセンターで購入。)
天井灯なしの部屋があったため、LEDシーリングライトに約5,000円。(※Amazonで購入。)
電子レンジは約2,500円。(※エコオクで購入。)
その他、100円ショップで日用品を揃えた。
交通費:19,000円
物件を見に行ったり、不動産屋に契約に行ったりした際の交通費の合計。
ただし、引越し以外の用事で使った電車やバスの費用も含んでいる。
純粋に引越し作業のみに費やした金額はこの半分以下と思われる。
分類が困難なためこのまま用いる。
税金:7,600円
大部分は、引越しの時に警察に捕まった罰金。(※後述)
入居審査申込みや引越し後の運転免許住所変更の際に必要となった住民票の取得費を含む。
引越し代:5,732円
中古レンタカーを借りて荷物を搬出・搬入した。ガソリン代約800円も含む。
FAX代:100円
入居申込書をコンビニから不動産屋にFAXした時の通信費。
人柱は語る
※出展:LostSeed
失敗/教訓1:近所のコインランドリーを探しておく。
※出展:IMT
洗濯機は中古屋で購入。配送もその店に依頼した。
設置後、洗濯槽を漂白剤で洗浄(槽洗浄)することにした。
※前の持ち主の汚れやカビが気になったため。
槽洗浄で運転開始後、水が出始めた。洗濯槽がいっぱいになるにはかなり時間がかかるため、一旦洗濯機置き場を離れた。
30分ほどたってから様子を見に洗濯機置き場に戻った。
そしたらビックリ。
洗濯機から水漏れして、床に水たまりができているではありませんか!!
階下に水漏れでもしたら大事件だ。
急いで床をふいて、水たまりを始末。
しかし、洗濯機の底からポタポタと水が漏れ続けている。
排水ホースの接続不良や破損が原因かもしれない。
排水機能は使わず、洗濯機の中の水をバケツで捨てる。
あらかた水を捨てたので、洗濯機を傾けて底の部分を調査する。
どうやら、ホースではなく機械の継ぎ目部分から漏れているようだ。
電話でひととおり文句を言う
その後、中古屋にクレーム電話を入れる。
『洗濯機を購入した者ですが、水漏れしてしまいます。そちらのお店では、買取後の動作チェックはおこなっていないんですか?』と質問。
すると、「動作確認はしているはずですが・・・。それでは一度状況を確認に伺わせていただきます。」との返答。
四日分ほど洗濯物がたまっていたため、洗濯はしなければいけない。
近所を散歩してみたところ、コインランドリーを複数発見。ひとまず洗濯の心配は消えた。
中古屋あらわる
クレーム電話から4日後(遅)、中古屋の店員さんが二人来た。
動作確認をしてもらったが、水漏れは再発しなかった。
ただし、予定水位を超えても給水が止まらない不具合が確認できた。
「修理・交換されますか?その場合は代替品を用意しますが…。」と店員さん。
洗濯はコインランドリーで充分なため、洗濯機の返品処理をお願いした。
近所にコインランドリーがあると知っていれば、最初から洗濯機を購入する必要はなかった。
洗濯機と同時に中古屋で購入した家電は、冷蔵庫とガスコンロのみ。この程度の荷物なら、レンタカー(ホンダ・フィット)で充分運べた。配送費4,000円を無駄にしてしまった。
失敗/教訓2:レンタカーでの引越しでは交通違反に注意。
※出展:Car Sensor
引越し代は約6,000円(荷物の量にもよる)
引越し業者に依頼すると、引越し代はふつう3万~4万円は掛かる。
※単身者の場合。
中古レンタカーでの引越しなら、レンタカー代とガソリン代を合計しても約6,000円。
荷物が少なく、自分で運転ができる人は、中古レンタカーでの引越しがお得だ。
ちなみに私の場合「家電なし、段ボール合計7個」という荷物状況だった。
『一度で運びきれなかったら、二往復すればいいか』と考えていたが、一往復で全ての荷物を運ぶことができた。途中、ホームセンターに寄って買い物もできた。レンタカーは一石二鳥だった。
レンタカーでの唯一の失敗は、一方通行見落としで警察に捕まったことだ。
家に着くまでが引越し
次の角を曲がればレンタカー返却完了という、ゴール間際での大失敗だった。
一瞬の判断ミスで7,000円の出費となった。
カーナビに頼り過ぎて事前のリサーチを充分にやらなかったことが、失敗の最大の要因だ。
今にして思えば、一方通行路に入った時点で対向車がライトで教えてくれていたような気もする。
その時点で、バックして戻っていれば助かっていたかもしれない。
一方通行路に入る前の道は、商店街だった。人通りが多かったため、バックして戻るのを躊躇してしまった。
救いがあるとすれば、「交通事故を起こさずに済んだこと」くらい。
今後の教訓としよう。
失敗/教訓3:実家に長期滞在するのは肩身が狭い。
※出展:ガールズちゃんねる
これは個人的な事情なので、他の人にはあまり参考にはならないかもしれない。
北海道・札幌のマンションを退去したのが5月13日。そのあと1か月間、旅に出かけていた。
旅行から戻り、引越しが終わるまでの40日間は、実家に置いてもらっていた。
パッと見はニート
親に家賃・食費を渡していたものの、パッと見はニートと変わらない。
隣人や近所の目を考えると、居心地はあまり良くなかった。
また、私が実家を出てから既に何年も経過している。
私がいない間に、元・私の部屋は物置のような状態になっていた。
散らかった部屋に寝泊まりしているとノイローゼになってしまう。
当初の目論見では、実家滞在は2週間程度のつもりだった。
しかし、希望に合う物件がなかなか見つからなかった。
最後に決めた物件も審査やハウスクリーニングが長引いて、申込から入居までには3週間も掛かってしまった。
引越しは余裕を持って
今回の引越し先の部屋の床には一部、ギシギシと音が鳴る箇所があった。
床鳴り箇所の補修を交渉材料として、家賃値下げを求めることは充分可能だった。
しかし、『早く引越し先を決めなければ!』というプレッシャーに負けて、家賃交渉をする余裕を持つことができなかった。
上記もろもろ総合すると、「引越しには(時間的・精神的)余裕が大事」ということが言える。
まとめ:引越しに60万円も必要ないよ!(※ただし埼玉に限る)
※出展:Japan Sport
今回、引越し費用をまとめてみようと思ったのは、Yahoo知恵袋に投稿されていた「一人暮らししたいんですが、お金はいくらくらい必要ですか?」というスレッドを見たことだ。
この質問に対する回答として、「一人暮らししようとしたら、引越し費用(初期費用)だけで60万円くらい掛かるぞ。家を出たいなんて寝言はお金を貯めてから言え!この甘えが!」というような内容があった。
ひどい回答だ、と思った。
確かに夢見がちな質問かもしれないが、新しいことにチャレンジしようという若者の芽を摘んで何が楽しいのか。
『60万円も掛かるわけないだろう!』と思い、色々節約して実証を試みた。しかし、結果的に総費用は30万円を超えてしまった。無念。
東京都心のオシャレなマンションを借りて、新品で家具・家電を揃えたら、あっという間に100万円くらいは飛んで行ってしまうだろう。その点、埼玉は家賃が安くてよい。埼玉最高!
2016/08/09追記
その後11万円で引っ越しできた(東京都→神奈川県)ので、以下にリンク先を記載する。
-【総額11万円】一人暮らしの初期費用を節約する4つの奥義