13兆円払えと言われたらどうするか

生活

「ウソやろ…」と茫然自失・現実逃避する以外ないです。

東京電力福島原発事故に関する裁判で、当時の役員に対して約13兆円の支払いが命じられました。

13兆円賠償命令に「100点満点」「後世に残る名判決」 東電株主代表訴訟 勝訴の原告ら喜びに沸く:東京新聞 TOKYO Web
世界最悪の事故を防げなかった代償は、13兆円を超える巨額の賠償責任―。東京電力福島第一原発事故から11年4カ月、司法が初めて旧経営陣の...

正直、「そんなん支払えるか!」くらい無茶苦茶な金額です。しかし、避難を強制され、全ての資産や生活を失った住民の多さと苦悩の大きさを考えれば、金額が示されたことには意義があります。

この13兆円は原告団がもらえるわけではなく、被告が東電に支払う金額です。福島第一原発の事故によって東電が被った損害を考えれば、それほど無茶な金額ではない気がします。

■自己破産すれば支払いを逃れられるのか?

13兆円の賠償金は、税金とか不法行為によるものではないので、自己破産すれば免責されます(支払わなくて済む)。

被告たちの年齢(72〜82歳:2022年時点)を考えると、うやむやにして引き延ばして寿命を迎える作戦をとるかもしれません。現実的な金額まで減額して和解、という決着もありそうです。

■株主代表訴訟とは?

取締役ほか役員等が会社に対して責任を負う場合、会社がその責任追及を怠るときは、株主が会社にかわって役員等の責任を追及するために提起することができる訴え。

コトバンク

会社に損害を与えた役員に対して、株主が損害賠償請求を求める訴訟のことです。個人株主が48人集まって原告団を結成し、東電と争っています。

■誰が誰を訴えたのか?

個人株主48人 VS 当時の役員5名。

東電株主代表訴訟
2011年3月11日の東京電力福島第1原発事故を起こした東京電力。取締役の個人責任を徹底的に追及する東電株主代表訴訟。株主代表訴訟ですべての原発を廃炉に!

ちなみに、「生業訴訟原告団」という別の訴訟もあります。そちらでは約3500人の原告団が国・東電と争っています。

「勇気もらえる判決」他裁判の被災者評価 東電旧経営陣賠償命令 | 毎日新聞
 東京電力福島第1原発事故を巡り、東電の株主が旧経営陣5人を相手取って東電に賠償するよう求めた株主代表訴訟。13日の東京地裁判決は株主の訴えを全面的に認め、4人に13兆円余を支払うよう命じた。「他の訴訟の原告にも希望の星になる」。国や東電の責任を問い、別の裁判を続けてきた被災者らは前向きに捉えた。【

■この判決を下した裁判官は誰?

本件の裁判官は福島第一原発の視察も行っています。

東電株主訴訟が結審「原発考え直すきっかけに」 原告男性訴え 判決は来年7月13日:東京新聞 TOKYO Web
東京電力福島第一原発事故を巡り、東電が巨額の損失を出したのは安全対策を怠ったためだとして、株主約40人が、勝俣恒久元会長(81)ら旧経...

■原発再稼働のリスクを改めて考える

原発を稼働するためには「非常に高い安全基準が必要」と示されました。賠償責任が天文学的金額になるリスクを考えれば、安全基準に反してまで原発を再稼働しようとする役員はいないでしょう。

また、火力発電所が再稼働したことで需要逼迫の懸念は低下しています。

JERAの千葉火力、運転再開/デイリースポーツ online
 東京電力グループと中部電力が出資する発電会社JERA(ジェラ)は6日夜に、火災の影響で一部が止まっていた千葉火力発電所(千葉市)3号機の運転を再開した。発電機の出力は50万キロワット。 火災は2日に3号機の一部の蒸気タービンの蒸気弁付近で発生した。逼迫傾向にある電力需給への影響は限定的だった。配管からの油の漏えいが原...
<速報>勿来火発9号機が発電再開 いわき市の常磐共同火力 
 機械トラブルの発生により30日午前3時ごろから運転を停止していた、いわき市佐糠町の常磐共同火力勿来発電所9号機(最大出力60万キロワット)は、同日午後0時30分に発電を再開した。 同社によると、機械 ...

ところで2022年6月には、最高裁が原発政策を推進した国の賠償責任を否定する判決を出しています。東電の元役員の方々は最高裁に望みを託して上告を続けることでしょう。争いは続く。

※アイキャッチ画像:GAHAG

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