空き家に住みながら入居者募集するのは結構大変

不動産経営

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今回初めての試みとして、空き家に住みながらリフォームと入居者募集を実施した。

一週間~二週間程度の短期滞在ではなく、空き家に住民票を移しての募集だ。最終的にはなんとか空室を埋めることができたが、難易度が高い手法だということを実感した。

私と同じような方法を取る人はほとんどいないと思われるが、(私同様)変わった人もいるかもしれない。自分向けの教訓としても、以下にこの方法のメリット・デメリットを記録しておく。

メリット

メリット1. 家賃が浮く

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2016年1月、私が住んでいた賃貸物件の天井から水漏れが発生した。

その物件には半年ほど住んでいたが、水漏れが発生したのはこの時が初めてだった。雨漏りではなく結露による水漏れで、原因は「雪」だった。

当時は1月中旬。まだまだ雪が降る可能性は高い。にも関わらず、管理会社や大家の対応は鈍く、水漏れ解消がいつになるのか全く分からない。

いっそのこと賃貸物件を引き払い、空室物件に居住してしまった方が、家賃も浮くし空室対策にも打ち込めると判断し、引越しを決めた。

ただでさえ家賃収入が減少し、リフォーム費が掛かるという状況だったため、家賃負担がなくなるという点は魅力的だった。

メリット2. リフォーム日程調整の融通が効く

空室物件に住むことで、業者との打ち合わせや、工事完了の立会いが楽になるというメリットがあった。

キーボックスを現地に設置しておけば遠隔地物件のリフォームも可能だが、現地に本人がいた方が当然話は早い。

DIYリフォームを行うにも、朝から晩まで現地作業できるという点は、効率が良かった。

メリット3. 問題点に気付きやすい

軽い床鳴りやドアノブのゆるみなど、ちょっとした問題点に気付きやすいのも、現地滞在のメリット。入居者視点で、問題にすぐに対応できた。


デメリット

デメリット1. 仲介業者がいやがる

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私がその空き家に住んでいる、と伝えると、あまり良い顔をしない仲介業者も中にはいた。

内見案内のたびにいちいち大家に確認を取るのは面倒だし、キレイに片付いているかどうかも分からないような物件にお客さんを案内したくない、という業者の気持ちも分かる。

デメリット2. 荷物を増やせない

空室対策が完了するまでの短期滞在のつもりだったので、荷物を増やしたくないという気持ちがあった。

洗濯機・冷蔵庫・暖房器具など、大きな荷物は極力買わないようにしていたが、4月ごろから最低気温が10度を上回るようになり、冷蔵庫なしでは食生活がキツくなってきた。

結局、1ドアの冷蔵庫を購入してしまった。
洗濯機は買わないでもどうにかなることが分かった。大きなプラスチックのカゴで手洗いしたり、コインランドリーを利用した。
カセットコンロで充分自炊できたので、ガスコンロは不要だった。
冬季はエアコンのある部屋で寝るようにしたので暖房は不要だった。冷房は今の所利用していない(6月末時点)。

デメリット3. 片付けが面倒

内見案内が入るたびに、全ての荷物をダンボールにつめ、家全体を掃除して、生活感がない状態を演出しなければいけなかった。

自業自得としか言いようがないのだが、それなりに面倒ではあった。

まとめ

物件の立地している場所は完全な車社会で、最寄のスーパーまでは徒歩10分といったところ。途中には坂道も多いため、健康体でないと毎日の買い物はツライだろう。

徒歩圏には、書店も漫画喫茶もレンタルビデオ店も無い。暇を持て余すという問題があった。ヒマ過ぎて死にそうになった時には、三宮などの繁華街に電車で行っていたが、往復の交通費が1000円ほど掛かる。

空き家に住むという方法は、家賃が浮くというメリットはあるものの、生活の利便性という面では苦労するかもしれない。

生活の本拠は別に確保しておいて、二週間程度の出張滞在を何度か繰り返した方が本来は望ましい。水漏れさえ発生していなかったら、私もそうしていただろう。

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