私は仕事と並行して副業で不動産投資、いわゆる「大家さん」もやっています。
この記事では、副業をやってよかったことについてお伝えします。
1.副業をする前
不動産投資を始めるか始めないかの頃、私はインターネット広告会社でプログラマーとして働いていました。人当たりの強い先輩たちや、機嫌の良し悪しが激しい社長に囲まれ、給料の上がる見込みもほとんど感じられないタフな職場で働いていました。
2.不動産投資を始めたきっかけ
年金問題や職場環境に閉塞感を感じていた私は、投資に関する本をいろいろと読みあさりました。その中に「ボロ物件で現金投資」といった内容の書籍がありました。具体的な著者名で言うと、加藤ひろゆき氏や鈴木ゆり子氏などの書籍です。
この投資手法の特徴は、
・数百万円の現金で不動産投資を始められる。
・場合によっては利回り20%以上も狙える。
・本業のかたわらでおこなえる。
といったものです。
3.一軒目の購入
書籍を参考に物件さがしを始めました。
入居者として引越し物件を探したことはありましたが、大家として中古物件を探すのは初めての経験でした。
比較的低リスクとは言っても、数百万円は大金です。吟味していたら、一軒目を購入するまで9ヶ月も掛かってしまいました。60〜70軒くらいは見に行きました。
4.リフォームと失敗
買ったはいいものの、購入費でほとんどお金を使い果たしてしまいました。ボロ家なのでそのままでは貸せません。リフォームが必要ですが、そのお金がありません。
リフォーム費を節約するため、DIY・セルフリフォームを開始しました。もちろん、リフォームの経験なんてありません。ホームセンターで材料を買ってきて、試行錯誤でペンキ塗りやフローリング張りなどを実施しました。
リフォーム中の失敗は山ほどありますが、最大の失敗は、カッターナイフで左手をざっくりと切ってしまったことです。フローリングを床にぴったりおさめるためにカッターナイフで調整していたのですが、不注意で手に刺さってしまいました。
病院がどこにあるかも知らない土地で、手当ての道具も絆創膏一枚しか持っていませんでした。ハンカチで出血をおさえながら30分近く歩き、記憶の片隅に残っていた病院の場所にたどり着いた時には、九死に一生を得た気持ちでした。
5.お金の成る木
なんやかんやトラブルはあったものの、お客さんが入居してくれることになりました。入居後は、安定して毎月数万円が振り込まれるようになりました。
株式投資をしたことのある人なら分かると思いますが、毎月数万円(=年間数十万円)の配当を得るためには、何千万円もの株を購入する必要があります。この時の衝撃は今でも忘れることができません。不動産投資の魅力を実感した瞬間でした。
7.物件数を増やしていく
その後、所有物件数を増やしていき、本業の月給と同じくらいになりました。物件数が増えるほど管理の手間も増えますが、管理会社を間に挟んだり、重たい作業は工事会社に発注するなど、ノウハウがたまってくると時間を取られることも少なくなりました。
8.自分への仕送り
不動産収入があると、仕事を数年休みたくなった時や、大学や専門学校に通いたくなった時など、迷わず行動に移すことができます。生活費に困ることもありません。不動産からの収入は、「自分への仕送り」のようなものです。
9.精神的ゆとり
不動産投資に限らず副業からの収入があると、本業一本に依存しなくて済むようになります。心にもゆとりができます。イヤな上司や仕事への不満に対しても「ま、いっか」くらいの軽い気持ちでやり過ごすことができます。
定年後も収入を維持できる点も、副業の魅力のひとつです。メールや電話で仕事を外注することもできるので、体の自由がきかなくなってもある程度は対応可能です。
がんばれば収入を増やせる、という点も副業の長所です。会社からの給料(月給)を数万円増やすためには、出世したり転職したりする必要があります。責任や仕事量も増えますし、そう簡単な話ではありません。副業なら、商品の数を増やしたり、販売先を増やしたりすることで、仕事の手間はさほど変わらずに売上を増やすことも可能です。
10. 【まとめ】副業は人生100年時代のワクチン
以上、副業をして良かったことについて紹介してきました。
「人生100年時代」といわれるようになって久しいですが、要は「年金だけじゃ老後の生活はできないから、不足分は自助で補ってね」というメッセージです。将来の不安と戦うためにも、副業は必要不可欠なものだと感じています。