火災保険(建物)を比較してみた

不動産経営

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(出展:三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)

火災保険について比較してみました。

うさんくさい

数か月前に不動産屋さんから、
「おススメの保険があります。
雨漏りとかスガ漏れ(雪が解ける時の漏れ)も全部その保険で直せますし、保険屋さんとの交渉もウチがバッチリやりますよ!
ただし、ウチを管理会社にしていただければ、の話ですが。
という事を言われた事がありました。

その時は
『うさんくさい』
という思いしか持てなかったので、丁重にお断りしました。

その不動産屋さんの管理費が相場と比べて高かった、というのもお断りした理由の一つでした。

ちょっと考え直す

ところが、最近別の方からも、
「保険で雨漏りとかもカバーできるし、ちゃんと内容見直しといた方がいいよ。」
という話を聴きました。

一度ならまだしも二度も同じような話を耳にしたからには、
『うさんくさい』
で済ませるのも良くないと考えました。

そこで、現在の保険と、他社の火災保険を比較してみました。

火災保険の比較表

会社名 共済(加入中) 三井住友海上 あいおい セゾン自動車
年間費用 15,840円 22,950円 39,470円 13,000円
評価額・
保険金・
加入額
1,980万円 1,162万円 1,980万円 1,200万円
保障内容 火災、
風水害、
地震等
火災、
風水害、
水ぬれ、
盗難、
水災、
破損
火災、
風水害、
水ぬれ、
水災
火災、
風水害、
水ぬれ、
破損
免責金額・
自己負担額
10万円 1万円 なし(0万円) なし(0万円)
支払内容 5~300万円
(一部破損時)
損害額-免責額
(全焼・全壊以外)
損害額-免責額 損害額-免責額

共済、セゾン自動車はネットで簡易見積りできますが、他は代理店さんに電話で見積もりをお願いする必要がありました。
結構面倒です。

三井住友海上とセゾン自動車では、保険金額を低めにしてみました。
全焼・全壊の可能性は極端に低いですし、今回の保険はあくまでも雨漏り・スガ漏れ対策のためです。
最悪の場合でも、1000万円もあれば同等の中古住宅の調達は充分可能だろう、と考えました。
(実際、中古住宅の調達でも問題ないのか、担当の人に訊いてみようと思います。)

共済のメリット・デメリット

私は現時点で、全所有物件に関して「共済」の火災保険に入っています。

共済の一番のメリットは、安い点です。
さらに、年度の終わりには年間費用の20~30%が払い戻されるため、実質的にはセゾン自動車よりも安くなります。

共済のデメリットを考えてみると、
・10万円以下の損害は保障されない
・損害額によっては半額以下しか保障されない
という点が挙げられそうです。

例えば、50万円超~100万円以下の損害では、
最大で40万円しか保障されません。

100万円ちょうどの損害があったと仮定した場合、
40%しかカバーされない
ということになります。

裏を返せば、51万円の損害だったら
80%近く保障されることになります。

運次第ですね。

支払いを受けられるかどうかは交渉次第?

雨漏りやスガ漏れの保障を受けられるかどうかが最も重要な点なのですが、
それに関しては各社見事にボカしています。

例えば「共済」では、

風水害等による損害には、住宅の欠陥および老朽化による雨漏り等による損害は含まれません。

「三井住友海上」でも、

以下に該当する損害に対しては、保険金をお支払しません。
自然の消耗、劣化、性質による変色、さび、かび、腐敗、ひび割れ、はがれ、ねずみ食い、虫食い等によってその部分に生じた損害

高い保険に入ったから安心、というわけではなく、あくまでも戦わないと(交渉しないと)保障はしてもらえないということですね。
保険屋さんも商売ですから当然と言えば当然ですが・・・。

築年数オーバー

安さで言えば「共済」が一番ですが、上で触れたとおり、補償の薄さと免責額の高さがネックです。

そこで、セゾン自動車に申し込もうとしましたが、
「1987年以前築の物件は申込み不可」
とのことです。

電話窓口の担当者によると、大阪に代理店があるので関西圏の物件ならばできるかもしれない、とのことでした。

残念です。

結論

保障が手厚い(ように見える)三井住友海上の担当者に会うことにします。

2016/05/23追記

「不動産投資に最適な火災保険3タイプ(中古戸建限定)」

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