「会話力をつけたい!」と思っている人に向けた代表的な2冊があります。どちらも素晴らしい内容ですが、個人的には「人は話し方が9割」の方が分かりやすいと感じました。
■「世界最高の雑談力」の概要
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1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた「話し方コーチ」による本です。
「これを実践すれば、人生は必ず上向く!」という「あいうえおの法則」を中心に、「雑談力」を高める50個のルールを紹介しています。
- 【あ】「あいさつ」をする──まずは「壁」を破ろう
- 【い】「いいね!」──ほめ上手になる
- 【う】「うん、そうだね」──耳を傾ける
- 【え】「えがお」──自分も周囲も幸せにする
- 【お】「お礼」を言う──感謝をする
■「人は話し方が9割」の概要
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「2021年に最も売れた本」と言われている本です。著者は、大分でタコ焼き屋をやっていた人です。テクニックより考え方に重きを置いていて、「話せるようになるコツ」として以下3つを挙げています。
- 否定しない。
- 笑顔でうなずく。
- 前向きな話をする。
身も蓋もない話ですが、
「苦手な人には話しかける必要はない」「沈黙は悪、ではない」
とも書かれています。あなたにとって苦手な人は、相性が悪いだけ。その人にも(ほんの少しは)いいところはあるのだから否定はしないように、などの優しさや善意に満ち溢れた本です。
■それぞれの良いところ、悪いところ
「世界最高の雑談力」の良いところは、あらゆる「雑談テクニック」を網羅している点です。いっぽうテクニックに特化しすぎていて、コミュニケーションが苦手な人にとっては難易度が高い書籍ではないかと感じました。
「人は話し方が9割」の良いところは、
「テクニックよりもまずは心構えが重要」
というコンセプトです。話すことが苦手な人にとっても、内容が頭に入ってきやすいのではないでしょうか。
■まとめ
個人的な評価ですが、「人は話し方が9割」の方が分かりやすいと感じました。心構え以外にも、より詳しい技術についても触れており、初心者〜中級者まで学べる内容にもなっています。
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