行きつけのバーを探していたら火の棒を手にしていた

ビジネスホテル

「amazon fire TV stickを買ったら、心に平穏が訪れた」という話です。

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TVを横目にお酒を飲めば、気分だけはバーにいます。

◼️「初めて」を「行きつけ」に昇華するのは修行

めっちゃ入りづらそうな店のイメージ

飲食店を初めて訪れる際、私はけっこう緊張してします。

値段相応、もしくはお値段以上の満足感を得られるのだろうか?
居心地はどうだろうか?
一人客を放置しておいてくれるだろうか?
接客はやさしい?
などと余計な心配が次々と頭に浮かんできます。

行きつけのお店であれば、このような不安を感じずに済むのに。
しかし、行きつけのお店を作るためには「初めてのお店」という試練を通過しなければいけません。それは、コーラを飲んだらゲップが出るのと同じくらい確実で避けられない試練です。

試練は百も承知、それでも落ち着いた照明や音楽を背景にリラックスできる空間で一人お酒を飲みたい。つまるところ、行きつけのバーが欲しいのです。

そんな願いを叶えるべく、私は夜の街へと向かいました。

◼️タバコという巨大な障壁

しかし、夜の街を歩き始めて数十秒。歩きタバコの輩とすれ違いました。目と鼻と喉に焼きつくそのにおいが、強い嫌悪感を喚起します。

そうだ。私はタバコのニオイが大の苦手でした。

屋外の歩きタバコですら怒りを感じてしまうほどの耐性のなさなのに、店内の同じ空間でタバコを吸われたら発狂間違いなしです(なんとはた迷惑な客)。

私が外食する際は禁煙席を利用していますが、バーではそうもいかなそうです。

喫煙可能…だと

かくして夜の街の探索は徒労に終わりました。

タバコ耐性のなさに加えて、私はしゃべったり初対面の人と打ち解けたりすることにストレスを感じる性質です。さらにこのご時世、密な空間は何かと不安でもあります。

あれ?バーでリラックスしてお酒を飲むなんてそもそも無理じゃね?

◼️バーチャルなバー

そこで方針を変えて、「バーチャルなバー」を実現する方法を考えてみました。

バーチャルなバーとは例えば、
・VRゴーグルで視界360°をバーの画像で満たす。
・自宅の部屋の壁一面を複数の巨大なモニターで覆い、バーの画像をひたすら映す。
・自宅にホームバーコーナーを作る(物理)。

このような手法です。
ただしこれらの案にもそれぞれ問題点があります。

◼️VRゴーグルの問題点: お酒はどこ?

費用: 約4万円(Oculus VR Quest 2 64GB)
問題点: ゴーグルを着けたままではお酒のグラスの位置が分かりません。グラスを持ちっぱなしというのも苦行です。机に置いたグラスを探すためにいちいちゴーグルを外すようでは、バー気分などあったものではありません。

◼️壁に巨大モニターの問題点: 賃貸ですけど?

費用: 約10万円〜(50インチモニター:5万円、壁掛け金具:5000円、LABRICO&塗装済木材:5000円。これらを複数。)
問題点: 私は賃貸住宅に住んでいます。壁に穴を開けて壁掛けモニターを設置することなんてできません。そんなことしたら大家さん激おこであります。ツーバイフォー木材を使う方法も、なんかめんどくさそうです。

◼️ホームバーの問題点: そこまでやる?

費用: 約百万円(適当)
問題点: 同じく、賃貸物件なのでホームバーコーナーを作ることも現実的ではありません。私はモノを増やしたくない性格なので、酒瓶とかグラスとかを大量に買って保管するとか、考えるだけで頭が痛くなってきます。あれ?リラックスするのが目的だったよね?

◼️あきらめとひらめき

万策尽きた。

「バーチャルなバー」をあきらめて数日たったある日、amazonのおすすめ商品にfire TV stickが出てきました。

fire TV stickでは、手持ちの写真をスライドショーとして映すことができるようです。

そういえば、ビジネスホテルにはたいてい大型テレビが置いてあります。

もしかして、テレビにバー画像のスライドショーを流せば万事解決では…?

◼️試してみる

かくして、「落ち着いた照明や音楽を背景にリラックスできる空間で一人お酒を飲みたい」という私の願望は、ビジネスホテルの一室にて実現されました。灯台下暗し。

写真出典:
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