四年前の購入時から既にボロボロだったベランダを補修しました。
ベランダの劣化を放置した場合
防水層やシートの経年劣化で、穴・切れ目が開いてしまうと、そこから階下に雨漏りが発生してしまうことがあります。
雨漏りにより考えられる損害としては、
- 構造材の劣化・腐食
- 入居者さんの家財への損害
- 入居者さんの精神的被害
これらが考えられます。
私も以前に借りていた部屋で、雨漏り(結露による水漏れ)を経験したことがあります。その時の不安と苛立ちは今でもよく覚えています。
入居者さんを同じ目に遭わせるわけにはいきません。費用は高かったですが、ベランダ防水工事を実施しました。
ベランダ工事:ビフォー&アフター
ビフォー
工事前の写真です。
床がボロボロになり、ところどころえぐれている箇所もあります。
アフター
工事は合計で四日間かかりました。
一日目:下地補修
一日目は、既存の床の撤去と、下地補修です。
ポリマーモルタルを塗ります。
(ポリマーモルタルとは)セメント、細骨材にポリマーディスパージョンまたは再乳化形粉末樹脂を混合したモルタル。
セメントモルタルに比べると接着性、防水性、乾燥収縮性、耐薬品性、耐磨耗性、耐衝撃性などが向上するほか、中性化の抑制にも効果的です。
※出展:日本左官業組合連合会
以下が工事後の写真です。
二日目:放置・乾燥
二日目は何もせず、乾燥を待ちます。
三日目:防水工事
三日目は、クロス入りのウレタン防水工事です。
(ウレタン塗膜防水とは)つなぎ目の無いシームレスな塗膜で美観に優れるなどの特徴がある。また、改修時に建物の傷み具合や利用方法に最適な防水層を提供でき、改修工事用として需要が多いです。
5,6年毎にトップコート(最上位の塗膜)を再塗装することで15年程度の防水性野の保持が可能です。15年以上の改修工事でもウレタン防水層の塗り重ね(2,3回)で済み、防水層の全面撤去が無い分工事費が安くなります。
※出展:eペイント
- プライマー(接着剤)
- クロス(補強布)
- 防水材
- トップコート(ウレタン樹脂)
これらの材料を下から順に重ねることで、劣化しにくい防水ベランダができあがります。
5年ごとにトップコートの再塗装をすることで、15年は防水性能を保つことができます。
15年以上になると、防水材の重ね塗りが必要になります。
四日目:塩ビシート貼り
四日目は、防水層の上に塩ビシートを貼ります。
トップコートの再塗装が不要になり、物干し竿等で防水層が傷つくのを防止できます。
工事費内訳
工事費内訳は、以下の通りでした。
- 下地補修:18,810円
- ウレタン防水密着工法クロス入り:96,900円
- 塩ビシート貼り:45,500円
- 補足材:11,000円
- 処分費:6,000円
- 工事費:20,000円
合計195,000円(税別)。
まとめ:20年間で考えれば、1年で1万円
結構な額になりましたが、雨漏りのリスクを考えれば安いものです。
これで、今後15年~20年はベランダのメンテナンスが不要になりました。
ベランダの防水工事はDIYでやるには、リスクや手間が大きすぎると私は考えています。
トップコートの再塗装くらいでしたらできそうな気がしますが、下地まで傷んでしまっている場合には、素直に業者さんに依頼した方が安心です。