中古アパートを2件調査してきた。
1080万円・築26年・延床72.86平米・2戸中0戸入居・駅徒歩23分・駐車場なし
周辺環境
本日1件目のアパートの最寄り駅。
駅にスーパーが直結している。
路線バスもそこそこある。
ただし、物件方面へのバスは1時間に1本だ。
途中にはスーパー。
郵便局。
コンビニ。
神社などがある。
物件自体には駐車場が付属していないが、近隣には駐車場が多い。
こちらも月極駐車場。
近所に大きなマンションが多数建っている。
「ヴェラシス浦賀」というようだ。さぞや眺めがいいことだろう。
物件外観
物件に到着。
軒天の状態はよさそう。
基礎・地盤も良好な様子。(ウッドデッキの金具はサビているが)
隣地から木の枝が越境してきている。
どうやら栗の木らしい。
給湯器はけっこう新しい。
接道が微妙
物件が接している道路は私道だろうか。幅が1メートルちょっとしかない。
私道が通じている道も、せいぜい2m未満の幅員だ。
上の写真の細い道から出てきたところ。やっと普通の4m道路にたどり着いた。
敷地や接道をきちんと確認しておかないと、将来売却するときに困るかもしれない。
津波コワイ
物件の立地は入り江に近く、風光明媚な場所だ。
クルーザーだかボートだかが大量に係留されている。
景色が良い点は認めるが、石巻・南三陸・気仙沼・陸前高田などの惨状を見てしまうと、海沿いの物件を購入するにはなかなか勇気が要る。
地震保険で津波被害もある程度カバーできるようだが、保険金でローン全額を返済できるかどうかは調べてみないとわからない。
津波リスクを考慮すると、海沿いの物件は頭金を多く入れられる人、または現金一括で購入できる人の方が向いているかもしれない。
1件目の調査を切り上げ、次の物件に向かう。
(閑話休題)画像やキャッチコピーの力を思い知る
2件目の物件に向かう電車内から見た駅の広告。
この広告が設置されている駅は東京都心からかなり離れた場所(約1時間半)にもかかわらず、東京都心の路線図や「都心へ!」というキャッチコピーを見ると「東京って近いんだ」と錯覚してしまう。
山の中で不便なアパートであっても、イタリアやフランスのリゾート地の写真などを飾っておけば、「ここも意外と悪くないかも」と内見客や入居者に思ってもらえるかもしれない、などと妄想が膨らんだという話。
1040万円・築20年・延床66.24平米・2戸中1戸入居・駅徒歩12分・駐車場なし
周辺環境
2件目の最寄り駅。
駅周辺にはショッピングセンターや、
音楽ホールがある。
物件外観
物件に到着。
道が入り組んでおり場所がわからなかったため、近所の方に教えていただいた。
物件の状態はよい。
除草も行き届いている。
隣地からの越境植物もない。
ここが敷地の境界のようだが、
境界石から敷地の端までの長さを測ると…、
180~190cmしかない。
ここも敷地・接道状況をよく確認する必要がある。
ちなみに、この物件に到達するには長い階段をのぼらなければならない。
駐車場は階段を下りたところにある。
途中で目にした、危機感満載の標識。
たった今調査した物件の立地している場所も、「急傾斜地崩壊危険区域」に含まれている。
あとで分かったのだが、横須賀市には谷戸(やと)という地域があり、山を切り開いて宅地にした歴史があるそうだ。
(参考)横須賀が横浜や鎌倉と並ぶような日は来るか – 転出超過ワースト2位の市が挑む人口増加策|東洋経済オンライン
まとめ
あまり海に近づきすぎると津波のリスクが増え、かといって山に近づきすぎると土砂災害や崩壊のリスクが増える。
神奈川県は平地が少ないため、平地の土地価格≒物件価格の上昇を招きやすいのかもしれない。
もう少し物件捜索範囲および価格帯を拡げたほうがよさそうだ。