空室物件のリフォームに結構な金額(約140万円)が必要になったので、日本政策金融公庫(以下「公庫」)に融資を申し込んだ。
リフォームに現金を使わずに融資を使おうと思った理由は、現金を手元に残しつつ融資の経験を積みたかったから。
融資の経験値が高まれば、アパート一棟など今より一段上の投資を行なう力が身に付くのではないかと考えた。
問い合わせから融資結果が出るまでをレポート風にまとめてみた。
事前準備
公庫への問合せ以前の話だが、リフォーム見積もりが出揃わなければ融資希望額も決められない。
複数の工事業者にリフォームの見積もりを取り、工事内容・業者名・費用の一覧表をExcelで作成した。
ちなみにリフォーム一覧表(Excel)のサンプルは、以下リンクからダウンロード可能。ダウンロードの前には免責事項をお読みください。
「免責事項に同意してダウンロードする」
公庫の担当者に物件運営状況を伝えられるよう、リフォーム対象物件の収支表も作成した。こちらのサンプルも以下からダウンロード可。
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相談予約
日本政策金融公庫のHPから、相談を申し込む。
Webから申し込んだその日のうちに、公庫の担当者から電話が来た。
相談当日に必要な書類について教えてもらった。
相談用資料の準備
- 確定申告2期分
- リフォーム一覧
- 見積書
- 登記簿
- 預金通帳のコピー
確定申告提出直後だったため、控が返ってきていなかった。
その旨を公庫の担当者に伝えた所、相談時には控印がない状態で構わないとのこと。
相談の後の「面談」の際に改めて持ってくるように、とのことだった。
見積書は金額の大きい分だけを持って行った。数千円~1万円程度のものは省略した。
登記簿は、物件の所有者照明の為に持って行った。
預金通帳は、融資額以上の現金を保有していることが伝わるよう、返済資力の証明の為に持って行った。
相談
相談当日、公庫の窓口に相談に行く。
この相談は、次に控えている面談のための事前打ち合わせの意味合いが強かった。
相談では主に、融資金額、返済期間、使途などを聞かれた。
持参した資料を担当者に渡して、コピーを取ってもらう。
面談に必要な「事業概要書」等の記入方法について説明があった。
公庫は3月が繁忙期らしく、面談から入金まで1か月以上見ておいた方がいい、と言われた。
「不動産関連の相談は多いですか?」と質問すると、「1年前と比較すると少し減ったかもしれません。」という答えが返ってきた。不動産投資向けの融資には引き続き厳しい姿勢を取っているようだ。
事業概要書記入・提出
帰宅後、借入申込書・事業概要書を記入。その日のうちに郵送した。
急いで郵送したので、記入内容を控えるのを忘れてしまった。
面談日の決定
郵送した翌日に公庫から電話が来た。
面談日は相談日の10日後に設定。
面談用資料の準備
- 確定申告2期分
- 登記簿
- 預金通帳の原本
- 免許証
- 賃貸契約書(住居)
- 賃貸契約書(貸家)
上記資料を準備。
面談
面談当日。
現地には15分前に到着。ちょっと早すぎたかもしれない。
受付には整理券発行機があった。近づくと受付の方が立ち上がって対応してくれたので、整理券は取らなかった。
「〇〇様(公庫の面談担当者)と××時に面談を予約しています、△△と申します。」と伝え、取り次いでもらう。
担当者の方と打ち合わせスペースに移動。
免許、通帳、住居の賃貸契約書を渡し、コピーを取ってもらう。
通帳を求められた理由は、所有物件2件分の入金証明と給与証明の確認のためと思われる。
ちなみに、家賃引き落とし用通帳のコピーを後日送付するように求められた。
家賃引落しは通帳のないインターネット銀行だったため、インターネットバンキング画面を印刷して送ることになった。
担当者がコピーから返ってきて、面談が本格的に開始された。
まず収入について訊かれた。
給与と不動産収入とライター収入があると答える。
給与については月額と賞与についても訊かれた。
不動産収入については、各物件の家賃、住所、坪数について質問された。各物件の登記簿を持参していたので、そちらも渡してコピーしてもらった。
ライター収入については提供媒体と社名、だいたいの月額収入と締めのタイミングについて答えた。
その後、融資条件についての話。
返済期間(48か月)、無担保無保証、金利(1.81%)、返済1回あたりの返済額目安(2万円~3万円の間)、入金日の目途について、口頭で説明された。
約40分で面談は終了した。
不足書類の送付
面談後、家賃引き落とし口座の印刷画面直近6か月分を郵送した。
追加連絡
面談から4日後の17時頃、公庫から電話が来た。
しかし仕事の会議中だったため出られず。
翌日の午前中に折り返した。
融資の結果が出たのかと思っていたが、違った。
- 利用中の携帯電話番号をいつから契約しているのか、
- 不動産購入にあたって親からの相続・贈与等があったのか、
を確認したかったとのこと。
携帯は2~3年前から使用していること、不動産購入は貯金でまかなったことを伝えた。
結果連絡
上記追加連絡の数時間後に再度電話が来た。
融資OKとのことだった。
3営業日後くらいに借用証書が送付されてくるので、署名捺印し、印紙と印鑑証明を同封して返送するようにとのこと。
まとめ・融資が下りた要因を自己分析
相談予約から結果が出るまでの期間は20日間だった。事前に思っていたよりもかなりスピーディーな印象だった。
OKが下りた理由を自分なりに分析すると、
- 単に融資額が少なかった。
- 既に複数の物件運営の実績があった。
- 実績が充分に伝わる資料を準備した。
- 見積もりを準備していた。
- 融資金額以上の預金を保有していた。
- 不動産以外にも給与収入とライター収入があった。
- 確定申告の不動産収入が黒字だった。
このあたりが成功要因な気がする。
とっとと空室埋めるぞ。