勉強のために、先輩投資家の本を何冊か読んでいます。
借金に対する考え方について勉強になった本があったので紹介します。
自己資金だけで投資をする場合、会社を辞めても生活できるだけの所得を得るには、少々時間が掛かります。
上記の引用文が、借金の効果を端的に表していると思います。
自己資金だけでは、会社員をやめるまでに18年も必要?
著者の吉川さんはさらに続けて、
毎年100万円貯金
↓
3年で300万円の物件を1件購入
↓
1件から5万円の家賃が発生
↓
仮に月に30万円の家賃収入を得るには、6件が必要
↓
働かずに済むようになるには、3年×6件で約18年掛かる。
と試算しています。
借金のメリット・デメリット
借金をする場合・しない場合のメリット・デメリットを表にまとめると以下のようになります。
借金なし | 借金あり | |
---|---|---|
メリット | ・空室でも安心(?) ・利益率が高い |
・短期間で収入を増やせる ・節税になる |
デメリット | ・収入を増やすのに時間が掛かる ・税金対策が必要 |
・空室は死活問題 ・利益率が低い |
「空室でも安心(?)」という意味不明なメリットは要は、
「空室期間が続いても、簡単には赤字にならない」
という意味です。
借金があろうがなかろうが、空室期間は短いに越したことはありません。
そう考えると、空室を埋めることに必死にならざるを得ない「借金あり」の方が、経営上は好ましいのかもしれません。
【私の場合】:借金ゼロの安心感を優先
自分は、実家が借金で困っていた経験や、FXや株や不動産バブルで破産した人たちの話を聞くにつれ、
「借金なんて絶対にしないぞ!」
という価値観に芯まで染まってしまっています。
短期間で会社員をやめることよりも、借金が無いことの安心感を優先しました。
自己資金にこだわった代償として、不動産投資を始めてから会社員をやめるまで約5年かかりました。
家賃収入を増やすのと同時に、生活費を減らすライフスタイルを推進し、収入&支出の両面から攻めたので、さすがに18年もの期間は必要ありませんでしたが、それでも長い期間に違いはありません。
効率を重視するのであれば、借金をした方が正解でしょう。
今になって考えると、会社員として働いていた時にさっさとローンを申し込んで、物件を増やしておいた方が良かったかもしれません。
不動産投資ローンの参考サイト
不動産投資ローンに関しては、以下のようなサイトが参考になると思います。
・「不動産投資ローンについて知っておくべき10個のこと」|不動産投資の教科書
・「地方信用金庫を開拓し、1年半で7棟をフルローン購入したノウハウを公開!」|楽待
吉川さんの本から再度引用
吉川さんの本から、その他に目を引いたキーワードを抜粋しておきます。
- 国や会社にしがみついて、ないものねだりの人生ほど、後ろ向きの生き方はありません。
- 「このまま会社にいたら殺される!」
- 既婚男性がアパート経営をしたいという場合、ほぼ間違いなく奥さんに反対されます。
- (確定申告があることで)サラリーマンの給料袋に、国は真っ先に手を突っ込んで税金と社会保険料を巻き上げてしまうことができます。
いろいろな人を敵に回しそうな言い回しですが、まったく同感です。