管理会社さんから次のような電話がありました。
「更新の時期なんですが、定期借家契約から、普通借家契約に変更してもいいですか?」
目が覚めたばかりだったので、
「いいですよ。」
とあっさりと了承してしまいました。
が、電話を切った後で少し心配になりました。
「普通借家になったら、更新料が必要になってしまうのではないか?」
と。
入居者さんにとって負担が増えてしまうのは、よろしくありません。
更新料なんていらないので、長く住んでもらうことが重要です。
そこで、前回の契約書を引っ張り出して確認してみました。
仲介手数料一か月分だと!?
入居者さんにとって、定期借家契約のメリットの一つは、更新手数料が少ない点です。
定期借家契約であれば、家賃一か月分まるまる更新手数料が掛かることは普通はありません。
前々回(4年前)の契約書では、
「更新時の事務手数料は2万円」
と書いてありましたが、
前回(2年前)の契約書を見直してみると、
「更新時の仲介手数料一か月分」
という記載に変わっているではないですか!!
管理会社さん、やってくれました。
2年越しにミスに気付いたかたちです。
定期借家契約では、普通借家よりも入居者さんの立場が弱いです。
定期借家契約のうえに更新に掛かるお金まで普通借家と同じでは、入居者さんにとって何もメリットがありません。
このような契約になっていることで、入居者さんに不満や不安感を与えてしまっていたかもしれません。
管理会社さんにヒアリング
契約書の問題のおかげで目も覚めてきたので、管理会社さんに電話をして事実確認をします。
質問
- 今回の契約切り替えについて、入居者さんから希望があったのか?
- 普通借家に切り替えるにあたって、入居者さんの負担が増えることはないか?
↓↓↓
回答
入居者さんから希望があったわけではない。
普通借家にすれば、更新事務手数料1~2万円だけもらえば済むようになる。
長期入居していただいている分、優遇したい。
というお話でした。
定期借家でも更新事務手数料1~2万円でできるはずですが・・・。
管理会社さんには「長期入居」という実績を出してもらっているので、細かい点は目をつぶることにしました。
教訓
私には、
「自分のフトコロが痛まない限り、契約書をきちんと読まない」
という習性があることがよく分かりました。
入居者さんの立場に立って契約書をきちんと確認しないと、入居者さんが損をしてしまいます。
入居者さんに損や不満が積み重なれば、退去につながる可能性もあります。
退去で幸せになる人は誰もいません。
今回も一つ勉強になりました。