国有地売却の開札結果を見ていました。
約60件中、落札されたのは約30件でした。
だいたい半分くらいが売れ残ったようです。
※出展:近畿財務局
約50%の確率で、最低価格で購入できる
この結果は、「売れ行き好調」なのか「不調」なのか。全く判断がつきません。
唯一確実に言えることは、今回売れ残った物件に運よく入札していたら、最低価格で購入できたということです。
「国有地の一般競争入札」では「最低売却価格」が設定されており、この額未満では購入できません。また、入札価格の5%の「入札保証金」を事前に振り込む必要があります。保証金は、落札できなかった時には返却されます。
「国有地の一般競争入札」とは?
そもそも「国有地売却」は、
- 税金を払えなかった人の不動産を国が差押えたもの
- 相続税の支払いのために「物納」された不動産
- もともと国が保有していた不動産(庁舎など)
を売却する制度です。
※出展:九州財務局
「国有地の一般競争入札」は、以下のような流れで進行します。
- 売却決定
- 資料配布
- 現地案内
- 入札受付
- 開札
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入札受付の前には現地案内もしており、一応物件調査も可能です。
その点では、裁判所の「競売」よりはリスクが低いと言えます。
※「競売」では、落札前に物件内部を見ることはできない。
「国有地の一般競争入札」はお得なのか?
「競売よりも通常売買の方が320万円もお得。私の入札体験談と競売制度の未来。」という記事でも取り上げましたが、私は競売や入札を重視していません。
普通売買の方が物件を詳しく見ることができますし、指値を入れることも可能だからです。
しかし「土地だけ」を購入したいのであれば、競売や「国有地の一般競争入札」は選択肢として検討の余地がありますん。
土地なら物件の内部調査ができなくても問題はありません。そもそも「内部」がありませんから。その場に行って見て確認すればいいだけの話です。
以下の3条件を満たしているのであれば、「国有地の一般競争入札」はお得な制度です。
- 家を新築するお金がある。
- 家を建てたい場所が大体決まっている。
- 家を建てたい場所の近辺で「国有地の一般競争入札」が行われている。
ただし最低価格で購入できる可能性は、約5割(2016年2月現在)ですが。