若いうちはお金を貯めるべき?それとも使い切るべき?

お金を増やす方法

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「若いうちは貯金なんかするな!経験を買え!」
と言う人がいます。
反対に、
「若いうちから、万一の時に備えて貯金しておけ!」
と言う人もいます。

果たしてどちらが正しいのでしょうか?

若いうちから貯金をした場合

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若いうちから貯金をした場合に得られることを挙げてみます。

1)貯金の習慣が身に付く

貯金の習慣が身に付いていないと、お金を貯めることはできません。
逆に言えばお金が貯まるようになっているのなら、その人には貯金の習慣が身に付いていると言うことができます。

2)欲望をコントロールできるようになる

欲しい物を手あたり次第買っていたら、貯金はできません。
若いうちから貯金をした人は、欲しい物を我慢したり、先送りすること自制心が身に付いています。

3)飲み会に興味がなくなる

外食や飲み会の出費は、決して少ない額ではありません。
ましてや二次会・三次会の誘いに全て応じていたら、口座の残高は減る一方です。
若いうちから貯金をした人は、自然と飲み会にあまり興味がなくなる傾向があります。

4)お金の掛からない趣味が身に付く

若いうちから貯金をした人にとって、車などの高額な趣味は必然的に選択肢から外れます。
若いうちから貯金をした人は、読書や創作活動などのお金があまり掛からない趣味を持っていることが多いです。

5)計画性が身に付く

水道光熱費や携帯料金などの変動費は、安い時を基準としてしまった場合、高かった時期には赤字になってしまいます。
若いうちから貯金をした人は年間平均を想定して出費を予想するため、計画性が身に付いています。

旅行に関しても、前もって予約しておくことで宿代や交通費が安くなることがあります。
若いうちから貯金をした人は、大きな出費に関して事前に計画を立てる傾向があります。

6)仕事のストレスが溜まらない

数か月分の生活費が確保してあれば、仕事でどうしても納得できないことがあった時、「退職」という最後の手段を取ることもできます。
仕事をやめても当分は困らないため、「やめたいけどやめられない・・・」というジレンマに悩む必要がなくなり、仕事のストレスが少なくなります。

7)数字に強くなる

若いうちから貯金をした人は、家計簿やカードの引落などの「数字」を定期的にチェックする習慣が身に付きます。
数字に強くなれば、分析・調査などの仕事にも役立ちます。
会社でも、出世して給料が高くなる可能性があります。

若いうちにガンガンお金を使った場合

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それでは逆に、若いうちに貯金をしなかった場合です。

1)投資の習慣が身に付く

勉強・学習などの自己投資や、株式や不動産などへの投資にお金を費やした場合、のちのち大きな見返りが得られる可能性があります。

2)欲望に忠実になる

やりたいことや欲しい物に惜しみなくお金を費やすので、その道のエキスパートになれる可能性があります。

3)会話のネタになる

若いうちにガンガンお金を使った人は、必然的に経験値が高くなります。
色々な引き出しを持っているため、話し上手になる人が多いです。

4)仕事に打ち込むようになる

欲望に忠実すぎて、お金が足りなくなることもあります。
それでも欲望を満たすため、さらにお金を稼ごうというモチベーションが働きます。
必死に働くので、その分たくさん給料を稼ぐ可能性があります。

まとめ:どちらも正しい

「若いうちから貯金をする」

「若いうちはお金は使い切る」
の両者は、性質が異なるだけです。
どちらか一方だけが正しいというわけではありません。
どちらの人生を選んだ方が自分らしいのか、個人が判断すればいい話です。

個人的な印象としては、「若いうちから貯金をした人」はお金に困る可能性が少なく、堅実な人生を歩むことが多いように思われます。
逆に「若いうちにお金を使い切った人」は、『お金に困窮する人』と、『起業家として成功する人』に二極化する傾向があるようです。

有名な起業家には、「お金を使い切った人」が多いように思われます。

イギリスのヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソンは、起業のきっかけとなった雑誌「スチューデント」を創刊する際、母親から資金援助を受けました。
その雑誌の売上をもとに次の会社を立ち上げ、さらに自転車操業のように次々と会社を立ち上げたため、結果的には「若いうちにお金を使い切った人」に当てはまります。

アマゾンドットコムの創業者ジェフ・ベゾスは、会社の創業資金に両親の老後資金をつぎ込みました。
ジェフ・ベゾスは若くして金融機関のパートナー(共同経営者)だったため、お金はいくらでも貯められたはずです。
それでも創業資金を両親に無心したということは、彼はおそらく「お金を貯める」ことよりも「経験を買う」ことを選んだため、自己資金をそれほど持っていなかったのでしょう。

とはいえ、「お金を使い切った人」が全て成功しているわけではありません。
逆に「若いうちからお金を貯めた人」でも、会社を立ち上げて成功している人もいます。
冒頭のような説教を耳にしたとしても、「話半分で聞き流せばいい」ということは間違いなく言えそうです。

参考資料

リチャード・ブランソンの起業時のエピソード|Inc.com

ジェフ・ベゾスの起業時のエピソード|Fundable

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