不動産投資における「失敗」は本当に失敗なのか?

不動産経営

「不動産投資で収入は増やしたいけれど、失敗はしたくないんだよな・・・」なんて思っていませんか?
不動産投資を始めるかどうか迷われている方が知りたいことの一つに、「どうすれば失敗を避けられるか?」というものがあります。
そもそも、不動産投資における「失敗」とはどんな状況を指すのでしょうか?

税金を支払えずに物件を手放す

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ゆるい漫画でハードな日々を絶妙に描く「まりお」さん。
※出展:楽待

まりおさんは、年間家賃収入が700万円を超えるようになったものの、リフォーム費や借金返済で手元に現金が残らなくなってしまいました。
結果的に、税金が支払えずに物件を手放すことになりました。

「僕が不動産投資に失敗した理由」というタイトルで記事を書いていますが、まりおさんのこの体験は必ずしも失敗とは言い切れません。
まりおさんは、自己破産したわけでも、一家離散したわけでもありません。買値よりも高い価格での売却にも成功しています。
何よりも、不動産投資の体験を漫画や記事のネタとして見事に再利用しています。

借金や管理費や固定資産税を支払うと、利益はゼロ

「実録アパート投資」に投稿されていた「U吉」さん。
※出展:実録アパート投資

U吉さんは首都圏にワンルームマンションを購入したものの、借金の返済や管理費・固定資産税を支払うと収支はほぼゼロ。
物件価格も購入当時から30%も下落してしまいました。

それでもU吉さんはめげずに次々と物件を取得されています。
ワンルームを2部屋、アパートを1棟購入し、総資産額では1億円に近づいています。

投資の世界では保有資産が大きくなればなるほど、お金を稼ぐのは簡単になっていきます。
たった1%の利回りでも、資産額が100万円では年間たった1万円しか増えませんが、1億円の資産がある場合は年間100万円増やすことができます。

U吉さんは、最初のワンルームの「失敗」で不動産投資をやめてしまわずに、その教訓をいかして資産額を増やすことに成功しています。

孤独死が発生

不動産投資に関するトラブル処理の達人「必殺大家人」さん。
※出展:楽待

必殺大家人さんが保有していたワンルームマンションで、入居者の孤独死が発生してしまいました。
警察と一緒に部屋に立ち入る瞬間や、部屋の清掃、リフォーム業者に工事を断られてしまったことなど、克明に実態を語っています。
不動産大家にとって必読と言っていい記事を書いてくれています。

部屋を原状復帰するための作業や、家賃の下落など、必殺大家人さんが味わった苦労は計り知れません。
孤独死物件の経験を通して、必殺大家人さんは次のように語っています。

人間は生き物、生き物なのだから当然死ぬ、死ぬと体は腐り、そして自然に帰っていくと考えています。自然の摂理ですよね?
そして我々大家業は、その人が生まれ生活し死んでいく空間(部屋)を提供しているわけです。
なので、私は特にそんな嫌悪感もありませんし、恐怖心もありません

不動産投資における「失敗」は、次にいかせば「失敗」ではない

「孤独死の発生」は確率の問題であり、決して失敗とは言い切れません。
そこから人生について何かを学び取り、不動産投資という仕事に誇りさえ持っている人を「失敗者」と呼ぶような人がいたら、その人の方がよほど「残念な人」です。

利益が出ない物件に手を出してしまったとしても、次の投資では同じことを繰り返さないように心掛ければいいだけの話です。
経験をもとに保有物件を増やし、総資産1億円近くまで増やした人を「失敗者」と呼べるでしょうか?

税金のために不動産を手放すことになったとしても、次は税金について勉強してから挑めばよいだけです。
不動産投資で経験したことを他の分野でいかすことができれば、それは失敗とは言えません。

個人的には、「生きている限りは失敗ではない」と私は考えています。
失敗を恐れ、経験を積む時期をどんどん先送りしてしまうことの方が、「失敗」と呼ぶにはふさわしいのではないでしょうか。

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