以前、「私道って車庫や駐車場として使っていいの?」という記事を書いた。
その後の経過について書く。
やっぱりダメだった
結論から書くと、警察の許可は出たものの、近所から苦情が出たため、結局近隣の駐車場を借りることになったそうだ。
近所にきちんと根回ししておくべきだった
さきほど「そうだ」と伝聞調で書いたのは、実際に私が現場を見たわけではなく、仲介してくれた不動産会社から聞いた話だからだ。
入居者からの家賃交渉が入ったため、この物件では家賃を5,000円値下げした。
さらに、「家の前の私道部分(※)に軽自動車を駐車したい」という要望も入った。
※私道部分所有者は私。
「安くなったんだからその浮いたお金で駐車場を借りてよ」とも思ったが、家の目の前に車を停められた方が便利なのは間違いない。
私道駐車は法的には問題ないかもしれないが、近所迷惑になる可能性は高い。
そこで妥協案として、「警察の許可が出るんでしたらどうぞ。ダメだったら近隣の駐車場借りてくださいね。」という話をしておいた。
どうせ警察の段階で弾かれるだろうし、「入居者さんがここに車を停めたいと申しております。」と近所に伝えても難色を示されることは間違いないだろう、と思ったからだ。
入居者が私道部分を駐車場として使おうとしていることについては、あえて近所に伝えなかった。
実際に駐車が始まってしまえば、既成事実として近所もしぶしぶ認めざるを得ないだろう、というよこしまな目論見があったからだ。
まとめ:私道駐車するならトラブル覚悟の上で
物件を引き渡して1ヶ月ほどが経過した。
「そういえば私道駐車の件はどうなったろう」と思い、仲介を担当してくれた不動産会社にメールをしてみた。
すると、次のような返信が返ってきた。
入居者さんに確認しました。
ちょっとしたトラブルがあったため、近隣の駐車場を借りたとのことです。
というのもある日、隣家の人が私道に車を止めていたため、入居者さんの車が出られなくなってしまったそうです。
そこで入居者さんが隣家の人に、車を動かしてくれるよう言いに行ったところ、『ここは駐車場ではないよ。』と言われてしまったそうです。
入居者さんは私道部分所有者(大家=私のこと)から駐車許可を得ていることを隣人に話したそうですが、隣人は納得してくれなかったようです。
ところどころ文章を変更しているが、大意は上のような内容だ。
「『ここは駐車場ではないよ』ってお前(隣人)も私道に停めてるじゃないか!」と突っ込みたくなる。
停車はいいけど駐車はダメよ、という理屈かもしれないが。
どうやら、私道駐車を既成事実にするという行為は、よっぽど面の皮が厚い人でないと難しい芸当のようだ。
入居者さんを実験台のようにしてしまって大変申し訳なかった。
近隣との関係を良好に保つことを考えると、私道駐車は最初から認めないほうがいいだろう。
多少利回りが下がっても駐車場付きの物件を買うべき、という教訓にもなった。
※アイキャッチ画像出典:Pawel GrzegorzによるPixabayからの画像