近畿旅行2日目 – 高野山

■高野山に行こうと思ったきっかけ

私は和歌山県を訪問したことがありませんでした。一度行ってみたいと思っていました。

和歌山の観光地と言えば、
アドベンチャーワールド
マリーナシティ
白浜温泉
あたりが有名です。しかし当方はおっさん一人旅。もう少しストイックな場所に行きたいものです。

検討の結果、「天空の聖地」の異名を持つ高野山を訪問することにしました。

■極寒の高野山へと向かう

訪問前夜、高野山の天気予報を見てみると「雪。最高気温4℃」の表示。

やっぱやめようかな。寒いのイヤだし。

迷いに迷った末、ヒートテック上下+カイロ装着の完全防備で行くことにしました。

■京都から高野山へのアクセス

京都から高野山へは、
1) 京都 → 大阪:JR京都線
2) 大阪 → 西梅田:徒歩
3) 西梅田 → なんば:地下鉄四つ橋線
4) なんば → 難波(南海):徒歩
5) 難波 → 極楽橋:南海特急こうや
6) 極楽橋 → 高野山:南海高野山ケーブル
という経路を通っていきました。乗り換え多し。約3時間の旅路でした。

特急こうや
ガラガラの車内
高野山・世界遺産きっぷ(3630円)※特急券片道分付き
極楽橋 – 高野山駅間のケーブルカー

■高野山駅に到着

高野山駅に到着

やってまいりました、天空の聖地。

電車を乗り継いでここまで来るだけでもひと苦労なのに、車も電気もない時代に山の上に寺と町を作ろうなんて、正気とは思えません。

金剛峯寺
金剛峯寺の石庭
壇上伽藍(だんじょうがらん)中門
門の左側に配置されている「持国天」像

持国天は四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)の一人で東の方角を護っています。

門の右側の「多聞天」像

多聞天は別名・毘沙門天です。北の方角を護ります。

裏手にあった残りの2つの像(増長天、広目天)は写真を撮り忘れました。2015年に松本明慶氏によって彫られたものだそうです。

【高野山開創1200年】再建中門の四天王像を造立 仏師の松本明慶さん(69)
 両眼をカッと見開き、憤怒の表情ながらも慈悲深さを漂わせる四天王像。2日、高野山(和歌山県高野町)の中門で、開創1200年記念大法会に合わせて開眼法会が営まれ…
根本大塔
金堂

■中華食堂「ミッチー」

中華食堂ミッチー
酢豚定食820円

暖を取るのを兼ねて食堂に入りました。お客さんは私しかいませんでした。観光シーズンはすでに終わっていたようです。

食後、会計をしているときに店員さんから「お参りですか?」ときかれました。
真言宗信者でもないのに、お参りです、なんて言ったらバチが当たるかな?という心配が脳裏をよぎりました。「ええっと、観光です」と無難に答えておきました。

店員さんが弘法大師のことを「お大師さん」と呼んでいたのが印象に残りました。弘法大師への崇敬が町中に浸透しているのでしょう。

■奥の院へ向かう

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奥の院に向かう途中で、めっちゃ雪が降ってきました。

奥の院 一の橋

https://www.amazon.co.jp/photos/share/WDOdlGrmhmiKWafctx6CebvUzn5YYY4GO44p1SUXcsS

更に強まる雪。完全防寒でやってきたおかげか、あまり寒さは感じませんでした。寒さよりも、幻想的かつ神秘的な雰囲気の方が記憶に残っています。

奥の院の参道

一の橋から20分ほど歩いて、奥の院に到着しました。奥の院自体はカメラ撮影禁止でした。写真はありません。

■高野山の特別な力

奥の院周辺は墓だらけで、
「このまま墓が増え続けたら山全体が墓場になるのでは?」
という不安も感じました。

個人以外でも、歴史上の武将の墓、日本を代表するような大企業の墓地も多数ありました。高野山は、過去から現在にかけて政財界に太いつながりを持ち続けているようです。

下界と隔絶されて巨大な墓場に囲まれている高野山・奥の院は、死の世界を身近に感じられる場所でもあります。死が怖くなったら、また訪れてみようと思いました。

弘法大師は超能力者だったと考えられているそうです。弘法大師の超能力の内容は、見たもの聞いたことをすべて記憶する能力で、
・中国に修行に行って、1000人の地元の僧を差し置いて密教指導者の後継者となった。
・水害をたびたび起こしていた池の堤防を短期間で完成させて、水害が二度と起こらないようにした。
といった伝説をいくつか残しています。

◼️高野山における「三密」

ちなみに、真言宗の教えである密教には「三密」という言葉があります。
・手に印を結ぶ身密(しんみつ)= 姿勢を正しくする。
・口に真言を唱える口密(くみつ)= 言葉を清らかにする。
・心に本尊を観念する意密(いみつ)= 心を安らかにする。
の三つ、身口意(しん・く ・い)を指します。

今年の漢字に「密」が選ばれたことで、高野山も歓喜にわいていたりするかもしれません。

3日目に続きます。

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