9人に1人が「うつ」、3人に1人が不眠。スマホ時代に適応できない人間の脳

読書

「スマホ脳」という本を読みました。

■「スマホ脳」の概要

本書「スマホ脳」が伝えようとしていることは、

・スクリーンの前にいる時間が長いほど不眠になる。
・スクリーンの前で過ごす時間が長いほどうつになる可能性が高かった。1日2時間を超える人は特にリスクが高まる。
・SNSやスマートフォンの開発者たちは、人間の脳の仕組みを理解したうえでサービスを開発し、自社のサービスにユーザーをクギ付けさせることに成功している。

といった感じです。

■自分、けっこうヤバイ?

この本を読んだ感想をひとことで言うと、「自分、けっこうヤバイ?」という不安です。

私はどのくらいスマホを使っているのか確認してみました。iOSの「スクリーンタイム」機能で利用時間を見てみると、
スマホ:1時間30分/日
iPad:4時間30分/日
という衝撃的な時間が記録されていました。

このほかにも、kindleで読書する時間(30分/日)、PCを開いている時間(1時間/日)を含めると、7時間30分もの長時間をスクリーンの前で過ごしていることになります。

え~、でもしょうがなくない?ステイホーム推奨されてるし、外は寒いし~(ただの愚痴です)。

iPadの時間の半分くらいは資格試験の勉強なので、そこは大目に見てあげましょう。それにしても、健康のためには時間を大幅に圧縮する必要がありそうです。

■SNSユーザーの3分の2が「自分に自信がない」

本書の中で一番印象に残ったのは、以下の部分です。

SNSを通じて常に周りと比較することが、自信を無くさせているのではないか。まさにそうなのだ。フェイスブックとツイッターのユーザーの3分の2が「自分なんかダメだ」と感じている。

「煩悩」は不幸の元だと言われていますが、SNSはもはや「煩悩増幅装置」と言ってもよいでしょう。

煩悩とは、身心を悩まし苦しめ、煩わせ、けがす精神作用。貪(とん:欲が深いこと)・瞋(しん:怒ること)・痴(ち:愚かなこと)は根元的な煩悩として三毒という。
※デジタル大辞泉より引用

■睡眠、運動、オフラインが重要

スマホやSNSなどにどっぷり浸かっているわれわれにとっては耳の痛い内容ばかりで、読んでいると気分が悪くなってきます。
著者は精神科医なので、巻末には処方箋のようなアドバイスがたくさん載っています。
詳しい内容は本書に譲るとして、大筋では以下のような生活を心がけよう、とのことです。

ほとんど全員が元気になれるようなコツがいくつかある。睡眠を優先し、体をよく動かし、社会的な関係を作り、適度なストレスに自分をさらし、スマホの使用を制限すること。

※アイキャッチ画像:mohamed HassanによるPixabayから

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