売主さんに対する罪悪感は指値の厳しさに比例する

2013年の10月以来、札幌近辺で計28の物件を調査してきました。
そのうちの一つの中古戸建で、売主さんからOKをいただきました。
契約はまだ先なので安心とまでは言えませんが、とりあえず一息つけそうです。

値下げ幅は約20%

売り出し価格から20%ほど値下げした値段で、売主さんから合意を得ることができました。これまで取得してきた物件に比べるとかなり割高です。これも経験の一つとして考えます。

従来の物件では、修繕費用や土地値や家賃相場・利回りなどを参考資料としてまとめ、それに基づいて大幅な指値(売値の半値近く)を入れていました。この手法は、大幅な指値をもっともらしくするための「あとづけ」感が強いとも言えます。差し迫って必要ではないリフォームを含めたり、工事単価を高めに見積もったりするなど、ちょっと意地の悪い内容も含まれています。

不動産屋さんに価格交渉を委ねる

今回は、不動産屋さんに価格交渉を委ねました。物件の状態・立地がかなり良かったので、「無茶な指値を入れて取引を壊すのはもったいない。」という不動産屋さんの助言を聞き入れました。

これまでの物件では、メールやFAXで不動産屋さんと連絡をとることが多かったです。多くの物件を機械的に効率的に調査していくためには、メールやFAXの方が向いています。
しかし今回は、電話を中心として不動産屋さんに連絡を取るようにしました。電話の方が、不動産屋さんの反応がも速く、話が伝わりやすいというメリットがあります。

不動産屋さんには、最低価格と最高価格を伝えておきました。その範囲内で、売主さん側の反応を見ながら慎重に価格を提示してもらいました。

今回の物件は、状態が良いとは言っても直すところが完全に無いわけではありません。修繕費や駅からの遠さ、土地の形状、空室状況、登記簿の情報などを交渉材料に使ってもらいました。

値下げ交渉には、精神力と論理力と説得力が必要です。不動産屋さんに感謝です。

売主さんに対する罪悪感

今回の取引では「値下げ幅が少ないと、売主さんへの罪悪感が少なくて済む」ということに気付きました。

最初の物件を購入した時などは、「年金や就職氷河期の仕返しだ!団塊の世代め!安く買い叩いてやる!」などと荒ぶっていました。(黒歴史)

しかし次第に、「グローバル企業が、郊外や田舎を搾取するのと同じような行動をしているのでは?」と思うようになってきました。ボランティアや寄付に興味を持つようになったのも、この一種の罪悪感というか妄想に起因しています。

何はともあれ価格交渉がまとまって良かったです。

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