死に至る洗脳「大企業正社員・至上主義」から抜け出すには

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※出典:The Japan Times

私が不動産投資を始めた理由は、就職活動で失敗したからだ。
※詳しい内容は無料特典に記載。

その経験は私に、

  • 「自分には市場価値がない」
  • 「会社は慈善事業やセーフティネットではない」
  • 「会社に頼らずに自力で稼げるようにならなければ、真の自立とはいえない」

という事実を、烙印のように刻み込んだ。

当時は、問題の原因を社会に求めた。

  • 「いい大学を卒業すればいい会社に入れる、なんてウソっぱちじゃないか!」
  • 「団塊の世代やバブル世代のおっさん連中が会社に居残っているせいで、若い俺たちは会社に入ることすらできないんだ!」
  • 「老人どもは年金をガッポリもらって、若い世代は払った分さえ受け取れないなんて、ふざけてる!」

なんとも醜い怨念・逆恨みだ。
精神のバランスを保つためには、自身の能力のなさを棚に上げ、老人たちへの逆恨みという負のエネルギーを糧として、自らを正当化する必要があった。まあ、仕方ない。

転機

30歳くらいの頃、一件目の中古戸建てを購入した。

750万円で売りに出ていた物件を、250万円という三分の一の価格で買い叩いた。
売主は50歳代後半の男性だった。

指値が通った直後は、
「よっしゃー!団塊の世代の老人に一矢報いてやったぜ!思い知ったか!」
という満足感でいっぱいだった。

浅はかな考えだ。
決済の日には早くも考えを改めることになる。

売主の男性は、仕事上の事故で片手に障害が残っていた。
その影響で、現在は職に就いていなかった。

決済の日、売主さんは終始低姿勢で礼儀正しかった。
同席していた、荒くれ者といった風貌の息子さんも、冷静で丁寧な口調だった。

仕事上で不運にあい、経済的事情から持ち家を手放さざるを得ず、さらにどこの馬の骨とも分からない若造に大切な持ち家を安値で買い叩かれているという状況。
売主さんも息子さんも、心中穏やかではなかったはずだ。
罵声の一つや二つ浴びせられても、私は文句一つ言えなかっただろう。
※もちろん、決済は何のトラブルもなく平穏無事に終了した。

理屈や正論は体感しないと納得できない

過去の戦争行為の責任を、50年後の若い世代に求めるのは筋違いだ。
同様に、就職氷河期の問題を高齢者に責任転嫁するのはお門違いだ。

団塊の世代の苦境を目撃することで、私は自身のゆがんだ考えに気づいた。
競争社会から手痛い仕打ちを受けたという点では、私も売主さんも立場は同じだった。

この一件目の中古戸建ての決済を境として、私の中の「団塊の世代・バブル世代への逆恨み」は消えていった。
年齢だけを理由にして、高齢者を敵視すべきではないと思うようになった。

自分に余裕がないと他人のことは考えられない

その後、保有物件も増え、空室対策にも自信が持てるようになり、会社員生活からも抜け出せた。

現在の私の生活は、多くの人の助けや支えがあって成り立っている。
不動産投資を始めた頃の自己中心的すぎる性格も、多少はマシになってきたかもしれない。

「衣食住足りて礼節を知る」という故事があるが、正にそのとおりだと思う。
人は結局、自分にある程度余裕がなければ、他人や世間のことなど考える気にもなれないものだ。

「いい会社に入れなかったら人生終わり」という異常な思い込み

話は変わるが、私には小学校時代からの友人がいた。

彼は、数ヶ月の短期の仕事と、実家に引きこもる生活とを繰り返していた。
そのため、彼には実家を出て一人暮らしする経済的余裕がなかった。

彼の父親は、「アルバイトや派遣社員なんてまっとうな社会人のする仕事じゃない」という、化石じみた思考の持ち主だった。
絵に描いたような家父長制の家族に囲まれ、彼は精神的に追い詰められていた。

私も、新卒就職に失敗したという点では、ドロップアウトした側の人間だ。憂さ晴らしのため、彼とはよく飲みや食事に行った。

時がたつにつれ、彼と一緒に飲みに行く回数も減っていった。
彼に経済的・精神的余裕がなくなっていったからだ。
私が二人分の費用を負担して飲みに行くこともあったが、彼は「金は必ず返すから…」と負い目を感じている様子だった。

私が会社員をやめて、埼玉から札幌に引っ越した直後のことだ。
彼から「金を貸してくれ」という電話が来た。
困っているなら仕方ないか、ということで彼の口座にいくらかお金を振り込んだ。

それから一ヵ月後、再度「金を貸してくれ」という連絡が来た。今度は電話ではなくメールだった。

私は当時、会社員をやめて収入が減っており、さらに空室対策でお金が必要な時期だった。そんな状況でメールで金の催促をしてきた彼に腹が立った。結果、お断りの返信をしてしまった。

その後、彼とは一度も連絡を取れなかった。
メールは配信不能で戻ってきてしまうし、携帯電話は通じないし、郵便で彼の実家に手紙を送っても音沙汰がなかった。

数年後、彼が亡くなったという噂を聞いた。
理由も死因も分からない。事実かどうかも不明だ。

「大企業正社員・至上主義」という洗脳を解くために

彼の人生が大きく狂ってしまった原因の一つとして、「いい会社に正社員として入れなければ人生終わり」という旧時代の思い込みがあったのではないかと、私は勝手に結論づけている。

彼の父親も彼自身も、言ってみれば「大企業正社員・至上主義」の被害者だ。
私自身も、就職活動に失敗した直後は「大企業正社員・至上主義」に洗脳されていた。
この洗脳から抜け出すためにはどうすればいいか?

「いい会社に正社員として入れなくても、人生は充分楽しいし、希望も持てる。」
という事実を理解することだ。
この考え方を世に伝えていくことが、彼の供養(生きてるかもしれないが)につながるかもしれない。

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といった生き方を実現するための情報を、引き続き発信していきたい。

※念のため断っておくが、一流企業で高給を稼いでいる方々を否定するつもりはまったくなく、そのような生き方も私は尊敬している。

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